旧履歴(2001年分)


旧履歴(2001年分)です。
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12/29, 2001
 キーワード事典にちょこっと追記。
 リサ・タトルらの電子出版(Microsoft Reader形式)を読むためと、OED(Oxford English Dictionary)のCD-ROMをみるためだけに、ついにWindowsマシンを購入。でも、本はやっぱり紙メディアがいいなあ。電子出版を寝ころんで読むのは一苦労。

12/17, 2001
 キットとキャロル...では、リサの部屋〜リサ・タトルを新設しました。(なかなかラファティの長篇が読めないので、気分転換も兼ねて。)

12/10, 2001
 R.A. Lafferty Devotional Pageとメールのやりとりをしていて、英語ページの文章に質問され、つくづく自身の英語力(特に英作文)のなさを実感。でも、懲りずにLafferty Books in Japanなど追加。なお、英語版の短編リストには邦訳のあるものはローマ字でタイトルを付加してあるのですが、われながらかなり怪しげな綴りとなっています。

12/3, 2001
 シカゴ滞在中。時差惚けのため夜中に眼が覚めてしまうので、R.A. Lafferty Devotional Pageのリンクに捕捉されてしまったこともあり、無謀にも英語ページを作成しはじめてしまいました。怪しげな英語と日本語の入り混じったページですが、果たして海外からちゃんと閲覧できるのでしょうか。
 全米チェーンの本屋Borders、シカゴ店では結構SFコーナーも充実しています。短編集を数冊(アルジス・バドリスの"Entertainment"、ジーン・ウルフの"Storeys from the Old Hotel"、ビッスンの"In the Upper Room"、シェパードの"Beast of the Heartland、コニー・ウィリスの"Miracle and Other Christmas Storiesなどなど)購入したのですが、9%近い税金が加算される上に、交換時に手数料を取られたキャッシュで支払うという愚挙。よく考えてみると、日本から送料無料のAmazon.co.jpとかで購入した方が安価で簡便に入手できたのでは...。まあ、実際に本屋の棚をじっくりと眺め渡して一冊ずつ手にとって買い物をする、という愉しみは何ものにも代え難いところはあるのですが。
 その後、新刊/古書店のafter-wordsで、一冊$2程度の安さに調子に乗ってペーパーバックを十冊ほど購入。デーモン・ナイト、D.G.コンプトン、ベイリーなど。全部で$20ちょっとと、学会で購入したCT of the Peritoneumという医学書の十分の一の出費に過ぎない、と自己弁護。(まあ、どちらも読まなければ一緒という説も。)
 ともあれ、何とかThe Elliptical Graveを読了。人類の創世は豊かであり現代よりも遙かに複雑で素晴らしい文化と言語を持っていた、という自説を証明するためにレヴェントロ教授の一行は(なぜか)南イタリアの"白い山羊の谷"へと調査旅行にやってきた。教授によれば、この楕円形の谷こそが人類創世の謎を解き明かす鍵となるタイム・マシンであるというのだが...。例によって漫画の登場人物を思わせるキャラのたった教授たちと学生たち、様々な幽霊や異形のものが入り乱れての"研究所"シリーズをも思い起こさせるアカデミック・スラップスティック・コメディ(何のことやら)。しっかし、10ページ強の第一章で登場する名前のついたキャラが17人。これが、章を追うごとにどんどん増えていく。お約束の繰り返しギャグを発するためだけみたいなキャラをはじめ、コミック・ストリップを眺めるような感じで読むのが正解かも。では、レヴュウをどうぞ。

11/23, 2001
 R.A. Lafferty Devotional Pageでリンク更新とあったのでみていたら、"some japanese stuff"というのがありました。なんじゃろなっとクリックしたら、なんのことはないこのページにリンクされていました。
 2/9に注文したFantastic Collectiblesからの小包がようやく到着。HPで発送済みの印がついてから半年以上たって、郵便事故かと思いとっくに諦めていたのですが。内容は、40'-50'年代の触るだけでぼろぼろと崩れるThrilling Wonder誌やStartling誌(主にMargaret St. Clair目当て)など。ちなみに、約40冊注文するも、入手できたのは12冊のみ。前回の反省(品切れ分の差額は小切手で返送されるので、代替リストをつけろってコメントがある)もこめて、長いペーパーバックのリストをつけたのですが、それを含めても計20冊。差額の約80ドル分の小切手が同封されてきました。また、注文しなきゃあ。(しかし、ここ一年半ほどで日本から注文してるのって、僕だけなんですね。)
 さて、明日からシカゴ行き。一抹の不安はありますが、何とか無事に帰ってこられたら次回の更新は来月初めあたりを予定。がんばって長篇レヴュウを一篇は仕上げたいのですが。

11/19, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Ishmael Into the BarrensAnd Walk Now Gently Through the Fire...)。いずれもラファティの宗教色が色濃く出た中編で、苦労してなんとか読み終えた今も困惑が続いています。ともあれ、以上で手持ちのラファティの中短編はアルゴ神話の数編を除いて読了となりました。アルゴ神話ものはいずれまとめて読む予定ですので、未入手のもの(The Hound Dog's Ear, Love Affair with Ten Thousand Springs, Last Laugh)が手に入るまではしばらく未訳短編紹介の更新はありません。さあ、いよいよ長篇群にとりかかります(て言っても、短めのDottyかThe Elliptical Graveあたりから)。
 待望の、古沢嘉通さんのファンジン、Review IKA #1を購入させていただきました。目玉のアニタ一挙五編掲載!にキース・ロバーツ全単行本レビュー、新旧海外SF紹介などなど、約30年来の海外SFファンとして今まさに求めていたファンジンの登場です。翻訳も期待を裏切らない出来のものばかりで、以前に苦労して原書で読んだときにはよく感じ取れなかった作品の魅力が鮮やかに伝わってきます。僕も一度試しに訳しかけたことがあるのですが、おばば様の凄まじい訛に恐れをなして断念した過去があり、賞賛の気持ちでいっぱいです。また、お気に入りの"outpatient"の翻訳に再挑戦してみようかな。

10/31 2001
 ふと思い立って、復刊ドットコムイースターワインに到着をリクエスト。絶版本を投票で復刊! 研究所シリーズの全短編と併せて刊行したら絶対売れるって強気のコメントしておきましたが、どうなることやら。

10/30, 2001
 DASACON5.5sp1: SFサイトへ100の質問回答してみました。

10/29, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(The Forty-Seventh IslandBank and Shoal of Time)。The Forty-Seventh Islandの舞台、ロビンソンネードについて居住世界シリーズに追記。
 ラファティ作品は、宗教や文学、歴史関連の衒学趣味に溢れている一方で、超科学や超常現象などのトンデモ系のネタも重要なファクターとなっています。いずれも深入りすると大変なことになってしまいそうですが、ラファティ作品の理解を深めるためって意図で簡単なキーワード事典を企画しました。まずは項目のピックアップから。放ってあるアーパッド・アルティノフの歴史の裏口とともに、元気がある時にぼちぼちと充実させていくつもり。

10/23, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Heart Glow FonderHappening in Chosky BottomsThe Emperor's ShoestringsScorner's Seat)。

10/15, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Three Shadows of the WolfOh Tell Me Will It Freeze TonightFlaming-Arrow)。これで120編。アルゴ神話の5編を除き、入手済み未読中短編はあと8編です。これらのreviewを仕上げたら、積ん読状態の長編にぼちぼちと手をつけていくつもり。

10/9, 2001
 アウストロ・シリーズの連作短編集、Through Elegant Eyesを読了。未訳作品内容紹介にどーっと追加(Barnaby's ClockAnimal FairThe Ungodly Mice of Doctor DrakosThe Two-Headed Lion of Cris BenedettiThe Hellaceous Rocket of Harry O'DonovanThe Wooly World of Barnaby SheenOld Halloweens on the Guna SlopesBrain Fever SeasonWhat Big Tears The Dinosaur'sAnd All The Skies Are Full of FishSt. Poleander's Eve)。イラストも楽しい作品集でした。連動して、シリーズ紹介に追記
 ハイパーリンクをちょっと充実。短編集紹介の小さな書影から原書紹介の大きな書影に、とか。

10/3, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(In Deepest GlassThou Whited Wall)。
 短編集紹介に若干の追加、修正等。
 柳下毅一郎さんの9/28の日記でショッキングな記載が。以下に引用させていただくと、「バラードMLで流れていた話題を拾う。R・A・ラファティは現在オクラホマ州の養老院に入っているが、パーキンソン病とアルツハイマーを病み、たまに訪問客があっても相手が誰だかわからない状態だという。ああ、なんたることか。新作を望めないことはわかっていたが。」との事。ああ、なんたることか。2-3年中にはなんとか一度お会いして、などと夢想していたのに。

10/1, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Faith SufficientThe Man Who Lost His Magic)。
 短編集もほぼ読み終えまして、短編集単位での紹介を新設しました。連動して、シリーズものを幾つか追加(詳しい記載は後日)。作業をしていて、書影のコメント間違いが次々とみつかって冷や汗ものです。(再刊と初版の取り違えやら、出版社違いやら。"Lettered"を"手紙つき"なんてミスも発見。これはナンバリングの替わりに文字をa, b, c... と付けてあるんですね。とりあえず、通し文字つきと訂正しましたが、こんな訳語あるんでしょうか?)
 未確認短編"Last Laugh"とは?久しぶりにR.A. Lafferty Devotional Pageで更新があり、短編2編を追加とのコメントがあったのでみてみると、リストに"Last Laugh"というタイトルが追加されていました。(もう1編の追加作品は不明ですが、本サイトのリストにないのは"Last Laugh"だけでした。)慌てていろんなリストを検索するも載っていなくて、googleで"lafferty, last laugh"で検索すると、タルサ大学マクファーリン図書館の特別コレクションにラファティ自身が'79に寄付したという作品や書簡のリストがあり、"Last Laugh"という13ページの短編が含まれています。また、同リストには"Juvenalia"という作品も挙げられていますが、但し書きでは"Golden Gate", "Gold Fish", "Last Laugh"等6編についてのbackground informationと書いてあり短編ではなさそう(しかし、これも気になる内容ですが)。いずれは、タルサ大学に行って閲覧してみたいものです。ところで、Devotional Pageの近況には、"従兄によるとラファティは元気にやっているようだ"とのコメントがありますが、いつアップされた情報かは不明。

9/25, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Bird-MasterSymposiumIn the Turpentine TreesThe Last Astronomer)。やっと100篇を突破。残り30篇余り(Through Elegant Eyes収録のアウストロもの11篇、Argo神話もの5篇、その他未入手の2篇を含む17篇)。短めの作品から読んでいってるので、中編を含む長めのものが結構残っています。まあ、今年中には入手済みの分はなんとかクリアできそうです。ちなみに、"Bird-Master"は不純粋科学研究所シリーズでした。シリーズ紹介に若干の追記。
 放ったらかしのキットとキャロル...も、ぼちぼち更新しようとは思っているのですが。以前に告知したようにリサ・タトルの部屋増築を予定してたのですが、直後にABE booksから注文してた短編集"悪夢の巣"のキャンセルが入り、意気消沈中。リサ・タトルは、奇妙で何ともいえない居心地の悪い読後感にはまってしまう作家です。古沢嘉通さんの掲示板で新短編集発売を知り、そろそろ準備を始めようかと思ったりもしています。(しかし、新作はどうやって入手しようか。書物版は限定版っぽくAmazon.ukで取り扱いなし、電子テキスト版はマック非対応とのこと。案外、ちょっと待って古書ネットで若干のプレミアつきを買うのが最も簡単だったりして。)

9/17, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(The Man Who Made ModelsBright FlightwaysThe Man Who Walked Through CracksQuiz Ship LooseHands of the ManHoly Woman)。"Quiz Ship Loose"はお馴染みマンブレイカー・クラッグの一行が居住世界で最も進んだテクノロジーを持つという惑星ペイルダー(別名ダハエ)を訪れる話。居住世界シリーズダハエの項などを追記。"The Man Who Walked Through Cracks"は"トライ・トゥ・リメンバー"の続編?で、うわの空の教授トマス・クロムウェルらが活躍する。"Hands of the Man"は宇宙酒場を舞台にあのウィリー・マッギリーらも絡む愉快な話。"Holy Woman"は苦虫ジョンの語り物(って言うか、騙り物)。いやあ、こうもキャラが錯綜してくると、キャラ事典も重宝してきますね(←自画自賛)。

9/10, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Rainy Day in HalicarnassesAssault on Fat MountainCalamities of Last Pauper)。
 新企画アーパッド・アルティノフの歴史の裏口。いろんな作品に挿入される"Arpad Arutinov"という謎の歴史家の著作"The Back Door of History"を検討する企画です。僕自身は世界史に疎いため、先行きに若干の不安を感じつつも、とりあえず始めてみます。まずは、断章リストをアップ。
 僕は、本に関してのレヴュウとかお勧めとかに非常に弱いです。あまり関心のない領域の本でも、レヴュウを読むと矢も楯もたまらなくなって本屋に走ってしまうことがしばしばあり、最近ではオンラインで買えたりするので大変です。(当然、買った本を読むかどうかは別問題)さて、海外SF同好会「アンサンブル」の会誌「Void Which Binds」を読んでいると、AmazonやらABE booksやらにアクセスしそうになる自分を押さえるのに困ってしまいます。既に一生分(いや、僕の原書読みスピードからすれば一世紀分くらい)の原書を買ってしまっているというのに...。
 古沢嘉通さんのfuru's nestも更新を愉しみにしているサイトのひとつなのですが、ファンジンを出されるとの告知に狂喜してしまいました。キース・ロバーツ特集で、アニタを一挙に五編掲載!僕の好きなoutpatientは入っているかしら。また、掲示板で展開されている未訳全単行本一挙紹介って企画は心躍りますね。僕の手持ちでは、マーガレット・セントクレア、キャロル・エムシュウィラー、ウィリアム・テン、ロバート・F・ヤングあたりで可能か。アヴラム・デイヴィッドスンはSPPAD60で進行中。デーモン・ナイト、キット・リード、ヘンリー・カットナーあたりもだいぶ揃ってきてますが、全部読むのはかなりつらそう。そうだ、ジョン・スラデックの未訳作品紹介サイトを新設するって手も。(←それよりなにより、ラファティを全部紹介するのが先じゃないのか?)

9/4, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Fog in My ThroatA Special Condition in Summit CitySix Leagues from Lop)。

8/28, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Phoenic)。
 試訳の短編をあちこち手直し。
 2000年分の更新履歴を別ファイルに。

8/20, 2001
 初期作読み倒し月間ということで、未訳作品内容紹介に追加(Maleficent MorningBeautiful DreamerMcGonigal's WormTask Force Fifty-Eight and One Half)。
 以前から気になっていたのですが、ラファティのデビュー作はThe Original Science Fiction Stories, '60/1掲載の"Day of the Glacier"(氷河来たる)と紹介されることが多い("子供たちの午後"や"どろぼう熊の惑星"解説など)のに、リスト(An R. A. Lafferty Checklist, '91版など)でみるとNew Mexico Quarterly Review, '59/spring掲載の"The Wagons"が先に発表されています。New Mexico Quarterly Review誌は手元になく確認できてないのですが、仮説としては 1)商業誌ではないため除外された 2)"SF"のデビュー作という意味で("The Wagons"はSFの範疇には入らないだろうから)3)"The Wagons"の存在が明らかになったのがわりと最近であったため、などが考えられます。1)の可能性については、当該誌が商業誌かどうかの調査が必要。2)の傍証としては、"Day of the Glacier"が再録された"Early Lafferty II"の編者注に、「"氷河来たる"は、ラファティの最初の"サイエンス・フィクション"小説とみなしていいだろう。"The Wagons"は先行する唯一の出版された作品だが、サイエンス・フィクションではないから。」という記載がありました。3)の可能性としては、"子供たちの午後"の解説で、「最初に短編を雑誌に売ったのは(中略)氷河来たる」との記載がありますが、同書の作品リストには"The Wagons"が抜け落ちており、おそらく解説の執筆時には存在が確認されていなかったのだろうと推察されます。まあ、ラファティの"SF"デビュー作は"氷河来たる"という記載の仕方が無難な線でしょうか。(The Encyclopedia of Science Fiction. 2nd. ed.では、「'60年に最初のSF"氷河来たる"を発表した」と記載され、SFM, '94/10掲載のロン・ウルフによるインタビュウでも、「ラファティとしては印刷にまわった最初の短編SFである」との記載があります。)

8/13, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Jack Bang's EyesThe WagonsOther Side of the MoonLong TeethSaturday You DieGhost in the Corn Crib)。Jack Bang's Eyesには三人の大科学者のひとり、ヴェリコフ・ヴォンク博士が登場。三人の大科学者シリーズに追記。
 ふと気が付くと、サイトを立ち上げて一年が経過していました。当初は未訳作品の紹介と試訳掲載のサイトとしてはじめたのですが、著作権等に配慮しておおっぴらに試訳を載せることを断念した後は、だんだんと節操のないファンサイトと化してきています。とりあえず、(まったく信用できませんが)今後の予定を書いておきましょう。
 未訳短編の紹介は、あと半年程でほぼ完成予定。後は、未入手の二編(Love Affair with Ten Thousand SpringsとThe Hound Dog's Ear)がどうなるか。短編集単位でまとめた紹介は、ぼちぼち始めていこうかと思います。
 未訳長篇の紹介は、週単位での余裕がなければなかなか取りかかれないですね。狙い目は外国出張中の夜。しかし、本っ当に紹介し難い作品ばっかりです。
 シリーズ紹介では、アルゴ神話、コスキン物語、In a Green Tree四部作。いずれも読了するのはいつの日か。アウストロのシリーズは半年以内に読了して充実させたいものです。
 キャラ事典は、どの作品まで入力したのかがわからなくなって更新が止まっています。生物事典の追加や、用語事典の作成と併せてまた余力のある時に。
 原書リストは、落ち穂ひろいのようにぼちぼちと。(何ヶ月か前に発送済みの筈のFantastic Collectiblesからの荷物が届かない。郵便事故の可能性もあると思うのですが...。)
 試訳は、Great Tom Foolにちょっと手をつけたところ。
 その他とおるているは気が向いたところで追加していってます。Space Chanteyの紹介はこのシリーズで最後までいきそうです。美食三昧はそろそろネタがたまってきたので、また追加します。新企画として、パスティーシュ(研究所シリーズで、作品中で言及されるも実作がないネタとか)、作品冒頭や途中によく挿入される詩篇や断章等の総括、キャラ相関図(やっぱりファンサイトだし)、エピクトの端末図鑑(水玉螢之丞さんのイラストで見てみたいなあ)、ヴァレリー、エヴィタ、マーガレットの架空討論会などなど、果てさていくつ実現するのやら。あと、キットとキャロル...にはいずれリサ・タトルの部屋を増築予定。

8/6, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Rain Mountain)。
 リンクにアドレス変更(瀬良エ野図書館のXuerenさん、ご丁寧にご連絡有り難うございました)と、Amazon.comの送料変更等の追記を。

7/31, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Pleasures and Palaces)。
 とおるているその八(宇宙舟歌3)
 M. Greenberg編('00)のMy Favorite Fantasy Storyというアンソロジーに、Neil Gaimanの推薦で"うちの町内"が収録されていました。さすがにきりがないので購入はしませんでしたが、リストには追記。

7/16, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(I Don't Care Who Keeps the CowsWhen All the Lands Pour Out AgainGreat Day in the Morning)。Great Day in the Morningは悪魔が死んだ三部作"More Than Melchisedech"の主人公、メルキセデク・ダフィが活躍する作品。
 久々にとおるているその七(特別の日)。
 WildsidepressでAnnals of Klepsisが復刊されています。amazon.co.jpでも取り寄せ可能みたいですので、レヴュウで興味をもたれた方は是非ともどうぞ。

7/2, 2001
 原書リストに追加(Orbit 20)。
 未訳作品内容紹介に追加(Unique Adventure GoneOr Little Ducks Each DayGray Ghost: A Reminiscence)。これでやっと70編、未訳中短編の約半数になりました。
 どうも、世間のSF読みの人たちとは嗜好がずれているんじゃないか、と思う今日この頃です。例えば、最近買ったのはF. M. Busby "Getting Home"、Gardner Dozois "The Visible Man"、Gene Wolfe "Strange Travelers"、Lewis Padgett "Gnome There Was"、Jack Dann "Timetripping"、John Sladek "The Lunatics of Terra"、Mildred Clingerman "A Cupful of Space"、Robert F. Young "A Glass of Stars"、Lisa Tuttle "A Spaceship built of Stone"、Fritz Leiber "Leiber Chronicles"、Jerome Bixby "Devil's Scrapbook"。語学力と持久力の欠如のため、短編集ばっかりですね。(実際、ラファティとA・デイヴィッドスン以外は殆ど原書で長編を買っていない)。あと、短編集をだいたい揃えてるのは、スタージョン、ロバーツ、ナイト、カットナー、ライバー、C・スミス、スラデック、ディッシュ、W・テンなど。ところで、殊能将之さんReading Diaryでは、ライバーの長編群やウルフのケルベロス第五の首、デイヴィッド・I・マッスンやトマス・M・ディッシュの短編などなど、僕的に非常にわくわくするラインナップのレヴュウが満載で、更新を楽しみにしているサイトのひとつです。

6/19, 2001
 原書リストにSindbad the 13th voyageの初版('89, Broken Mirrors Press)を追加。以前に林哲矢さん日記で話題にされていましたが、初版も再版(Wildside Press)とほぼ同じ表紙(Lissanne Lakeによる)で、タイトルも同じ"Sindbad..."。
 未訳作品内容紹介に追加(Of Laughter and the Love of FriendsPosterior Analytics)。
 愛用していた古書ネットワークのBibliofindが、Amazon.comに吸収されてしまいました。Bibliofindの検索システムを利用して、Pandora's Booksとかでのまとめ買いによる送料節約をしていたのですが、新システムでも同様のことができるのかどうかは不明。Abebooksは原則として一冊ごとに送料と手数料がかかりますし、Alibrisも同様で、なおかつちょっと割高な印象がありますし...。まあ、最近は一度に数十冊も買ったりしないので、カード請求の明細を見て凍りつくこともなくなってきたのですが、ちょっと賢い買い方を検討しなおさねば、と思ってます。総合検索エンジンのBookfinder.comで検索すると、さらにいろいろな古書ネットワークが出来てきているようですが、アメリカ国内限定なんてのもあって注意が必要。また、総合検索エンジンで引っかかってこなくても、abebooksのサーチでは引っかかったり、なんてこともしばしばあって、探索本の検索はまめに各ネットワークのサーチで行うべきかも。というところで、"僕がいかにして原書を手にいれたか"に若干の付記を。
 最近更新が止まっている試訳短編ですが、実はとんでもない誤訳とか、てにをはの間違いとかは気が付いた時にこっそりと直したりしています。ぼちぼち、クレプシス年代記の続きとか、研究所シリーズの残り(Great Tom FoolとSmoe and the Implicit Clay)とか、手をつけなきゃとは思っているのですが。(気分転換にスラデックやロバーツの長編翻訳に手を出しては、頓挫していたり。しかし、本業の方で何本も抱えている論文のreviseとかが最も切羽詰まっているような気が...。)

6/11, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Two for Four Ninety-Nine)。アウストロとロイ・メガの愉快なシリーズ作品です。

6/4, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(The Effigy HistoriesI'll See It Done and Then I'll Die)。

5/16, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(The End of Outward)。不純粋科学研究所のチャールズ・コグズワズとディオゲネス・ポンティフェックスが登場する短編です。
 原書リストAliens Among UsShowcaseを追加。

5/1, 2001
 英国(と言ってもスコットランドのグラスゴー)の本屋でSF棚をみていたのですが、地元とはいえオールディスとウィンダムの多さに吃驚しました(でもロバーツはパヴァーヌだけ)。また、ジェフ・ヌーンやスラデックもアメリカであまりみかけない英国版が並んでいて、ヌーンのautomated aliceとpixel juice、スラデックのTik-Tok再刊(The Reproductive Systemと同じくGollancz社刊)など購入。Millennium社からは'99よりSF Masterworksシリーズとして月二冊づつ名作の復刊が進んでおり、均一6.99ポンド(上記パヴァーヌはこのシリーズ。ブラナーの分厚いザンジバーに立つはお買い得か。いまさらながら、ウルフのケルベロス第五の首なんかも買ってしまいました)。
 イギリスの本屋チェーンWaterstoneが出版しているSFガイドを購入。このWaterstone's Guide to Science Fiction, Fantasy and Horror, '98の序文によれば、SF売り場でよくある質問に応えて本書を造ったとのことですが、それが「トールキンを読んだんだけど、次は何を読んだらいいの?」だそう。残念ながらラファティは載ってませんが、John Cluteやアン・マキャフリィらの寄稿もあって結構な出来(無理矢理っぽいジャンル分けには異論も多そうですが)。英国版のリストがついており、出版状況が興味深いです(例えば、ディックはかなり出版点数が多い)。
 さて、帰国してみると本ホームページが読めなくなってました。慌てて大学に行くとサーバーの設置してある研究室で夜中だというのに奇怪な唸り音が。すわハードがいかれちゃったかっと飛び込んでみると、サーバー機が消え失せて見覚えの無い機械が作動中。どうも留守中に新たな実験を始めた助手がいて、コンプレッサーを動かすためにサーバー機の場所を移動し、その際に電源を切っていた模様。
 気を取り直して、SFマガジンなど眺めてみれば、次号はまさかのキース・ロバーツ特集ではないですか。アニタ本邦二作目の紹介となる"The Charm"(これ、好きなエピソードなんですよね。発端は罠に落ちたアニタの直情的で単純な若い娘らしい描写が面白く、謎を秘めた魔法具を巡り怒濤の展開をみせる後半部分から、そこはかとない不条理感を残す結末に至る)、幽霊少女ケイティの初お目見え"Kaeti and the Zep"(ちなみに、本編の収録された"Kaeti & Company"の表紙見返しから抜粋すると−−ケイティと仲間たちは不思議な世界に住んでいる。"こころの劇場"、そこは思いがけないことが、ごく普通に起こる場所。幽霊や吸血鬼や、そしておかしな女神なんかと、いたるところででっくわす。−−いいですよねえ)。ホラー短編集"Winterwood and other hauntings"からは"The Eastern Windows"、SF短編集"The Lordly Ones"からイギリス近未来ものの表題作、とまだまだ紹介が進んでいないロバーツの特集としては、バラエティに富んだなかなかの選択だと思います。
 とりあえず、ここはラファティのファンサイトだという自覚を持って若干の更新を。原書リストStrange Plasma #1を追加。未訳作品内容紹介に追加(Company in the Wings)。

4/20, 2001
 Episodes of the Argoのsigned edition(限定70部、補遺付き)を入手。以前にも書いたのですが、Mischief Maliciousの巻末広告に"with alternate story ending"と記されていたものです。内容はtrade versionに、一枚の補遺(Addenda to the Casey Machine)が挟み込まれているだけの違いです。
 未訳作品内容紹介に追加(And You Did Not Wail)。
 明日より英国出張。国際磁気共鳴医学会(ISMRM)というマニアックな学会なのですが、今回は医療用磁気共鳴画像装置(MRI)の騒音(検査を受けたことがある方ならご存じでしょうが、ものすごい音がします)をサンプリングして音楽もしくは映像に仕立てあげて披露するというユニークなセッションがあって、私も一曲参加します。タイトルは悩んだ末にどんがらがーんと、"Bumberboom"。アヴラム・デイヴィッドスンの作品にちなみました、なんて壇上で言って解るひとがいるのかしら。

4/9, 2001
 やっとのことで、インタビュー集"Cranky Old Man from Tulsa"を入手。作品リストにインタビューの項目を追加しました。
 未訳作品内容紹介に追加(Haruspex)。

4/1, 2001
 Annals of Klepsis全13章の粗筋と作品に対するレヴュウをアップしました。自分で書いておいて言うのもなんですが、文字数にして三万三千字弱、原稿用紙に換算して八十枚以上。いったい、誰が読んでくれるのでしょうか...。気力の保たない方は粗筋とばして、最後のレヴュウだけでもどうぞ。
 長編紹介は、今後翻訳がでる可能性はまずないだろう、と思うのでやたら詳しく粗筋を書いています。もし、出版関係の方で興味を持たれましたら、是非とも翻訳出版をご検討願えれば幸いです。プロの翻訳家の方々にもラファティ・ファンは多いよう思われるのですが、出版の企画自体が立ち上がらないことには。(採算がとれず出版が難しいのなら、私でよろしければギャラなしでもご協力は惜しみません。翻訳の質は全く保証できませんが...。)
 アヴラム・デイヴィッドスンの短編目当てに取り寄せたTerry Carr編のNew Worlds of Fantasy, #1&2に各々"せまい谷"と"みにくい海"が載ってましたので、リストに追加。それにしても、"せまい谷"はファンタジー系のアンソロジーに再録されることが多いですね。
 原書リストに追加(IfとFuture各1冊)。

3/21, 2001
 未訳長編紹介として、Annals of Klepsisをとりあえず第五章までアップします。(翻訳しかけて、第一章のみで放りだしてる作品ですが。)Fourth Mansionsにも増して、粗筋紹介では訳がわからなく魅力も伝え難い作品ですので、随時抄訳を挿入していきます。
 さて、海外出張と帰国後の雑務処理(未だ終わってないけど)のため久しぶりの更新です。やっぱり飛行機の中ではほとんど原書は読めず、Apocalypsesが50ページ足らずと、ロバーツのアニタ数編で力尽きてしまいました。Apocalypsesは二編の短めの長編で構成されており、読みかけたのは"Where Have You Been, Sandaliotis?"の方。主人公のコンスタンティン・キッシュは世界一の名探偵で、インターポールから派遣されて地中海へとやってきた。極秘情報によるとモナコがそっくり盗まれようとしており、また直径300マイル!もの巨大な爆弾が世界を脅かそうとしているのだ。彼が親友の妻レジナ(いつものラファティ・キャラ・ヒロイン)とみたものは、サルデーニャからモナコの南方へと続く、蜃気楼が実在化したような幻の大陸サンダリーオティス(サンダルみたいな形をしているからだと)だった...。John Cluteによれば、フォート派の世界を舞台とした夢のような作品とのことですが、雰囲気的にはありえざる別世界が現実と交錯する"Flaming Ducks..."等の作品群を彷彿させ、続きを読むのが楽しみです。
 旅行中に電子辞書を紛失したこともあって帰路はアニタを半ば眠りながら数編読んだだけですが、グラマー(死語)なへそ出しルック(死滅語)のお姉ちゃんが黒猫と立ってる表紙のあおり文句は"セクシーな若い魔女があらゆるトラブルに陥っちゃう"、裏表紙では"....アニタの主な関心事は男の子....アニタは魔女で若くてちょっぴりむこうみず。だから、ちょいちょい失敗してしまう、たいてい男の子のことでね....。)これで軽妙な魔女っ娘コメディと思わせといて、結構重たく暗い展開の話が続く。アニタがはじめて友人となった娘とジプシー少年の悲恋もの、喘息の少年とアニタの交流、結婚を決意して家を出たアニタの失意の物語などなど。そういえば邦訳のある、案山子に擬似生命をあたえてしまう物語(ティモシー)も暗い話だ。だけど、細部の描写やキャラのたったおばあちゃんとのやりとりなど、パヴァーヌとかでロバーツの文体に魅了された方ならおすすめかも。まだ1/4しか読めてないけど、読了したらまた何処かでレビュウを書いてみたい作品です。さて、帰ってみると、机の上に巨大な段ボール箱が。Pandora's Booksからで、約70冊の古雑誌とペーパーバックが詰まってました。このペースで計算すると手持ちの洋書を全部読み終わるのは来世紀あたりか?
 原書リストに追加(Past Master初版、Nine Hundred Grandmothers初版)。版違いは集め出すとけっこう大変なので、何かのついでの時にちょこちょこ注文をかけていってます。次はドイツ、オランダ等各国の翻訳版に手を出してしまいそうな...。
 ところで、宇宙くじらの掲示板でも話題になっていましたが、僕が洋古書の大部分を買ってたBibliofindがサイバーテロにあってカード情報を盗まれた可能性があるとのこと。メールで鋭意調査中とのお知らせがあったのですが、どうなることやら。

2/27, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Heart of Stone, Dear)。
 原書リストに追加(Judith Merril ed. The Year's Best S-F 12th Annual Edition)。やっと全12冊が揃いました。創元推理文庫の翻訳版(年刊SF傑作選)からこぼれ落ちた作品をぼつぼつ読んでいこうかと思ってます。
 サーバーを専用機に入れ換えました。(これまでは、サーバー機でいろんな人が表計算や画像処理やスライド作成等を行っていたため、フリーズすることが多々あったのです。)これで安定性は増すと思うのですが、今度はサーバー機を設置した研究室の奥で人知れずフリーズしたまま何日か放っておかれる危険性もあり、若干の不安が。
 姉妹ページ"キットとキャロルとマーガレット"では、ソーニャ・ドーマン(Sonya Dorman)の部屋を追加。だんだんと収拾がつかなくなってきたような...。
 明日から欧州出張。飛行機で読む本をラファティのApocalypsesにしようか、デイヴィッドスンの魔術師Vergil二部作にしようか、あるいはスラデックのMechasm、もしくはロバーツのMolly Zeroかと思案中。結局爆睡してしまいどれも読めない可能性が最も大きいのですが...。

2/16, 2001
 Fourth Mansions全13章の粗筋と作品に対するレヴュウをアップしました。もしかしたら、とんでもない読み違いがあるかもしれませんので、異論やご意見のある方は遠慮なくどうぞ。(到底無理とは思うのですが、このまま翻訳が出そうもないのならいずれ手をつけてみようかな、とも思ってます。チャーリーから指令がきたら始めましょうか。)
 原書リストに追加(Strange Plasma #8)。The Hound Dog's Earが載ってる#4は未だ入手できてませんが、#8にはキャロル・エムシュウィラーのModillionが載ってたので嬉しいです。同時に入手した#5にはDavid R. BunchのThe Time Battlerが載ってたので良しとしよう(←どういう基準なんだか)。こんなのが急に売り出されたりするから、eBayもまめにチェックしなきゃいけませんね。(ちなみに、つい先日はずっと買い損ねてたアヴラム・デイヴィッドスンのVergil in AvernoをみつけてBuy-It-Nowで入手予定。Buy-It-NowやBillpoint Systemについて、"僕がいかにして原書を手にいれたか"のeBayのところに若干付記します。Vergil in AvernoのレヴュウはSPPAD60におまかせしましょう←他力本願)。

2/13, 2001
 Fourth Mansionsの第7〜10章を追加しました。いよいよ明らかとなるカーモディの正体、そしてフレディの運命やいかに!?(←あらすじ紹介を連載してヒキまでつくってどうするんだ。)
 未訳作品内容紹介に追加(Crocodile)。
 原書リストに追加(Judith Merril ed. The Year's Best S-F 8th Annual Edition)。

2/5, 2001
 未訳長編内容紹介ということで、まずはFourth Mansions(全13章のうち、とりあえず第6章まで)をご紹介します。ラファティの長編は今後も翻訳される可能性があまりなさそうなのでくわしくストーリーを追ってみましたが、本当におもしろい部分はやはり特異な表現やディテイル等に宿っているので、是非とも一読をお勧めします。
 未訳作品内容紹介に追加(Along the San Pennatus Fault)。
 リンクに海外のサイトを幾つか追加。
 原書リストに追加(Judith Merril ed. The Year's Best S-F, 11th Annual Edition)。このメリルの年刊傑作選(創元推理文庫SF)がラファティ作品との出会いだったのです。また、キット・リードやキャロル・エムシュウィラー、コードウェイナー・スミス、アヴラム・デイヴィッドスンなどなど、現在でも大好きな作家たちの作品に始めて触れたのもこのシリーズでした。さらに、ソーニャ・ドーマンやキース・ロバーツ(アリステア・ベヴァン名義)、ジェラルド・カーシュ、デヴィッド・バンチらとの出会いも。本国版では1-12ですが、1-5からのベスト版がSFベスト・オブ・ザ・ベスト上下として現在でも創元推理文庫SFにて入手可能(たぶん)。6-12が年刊SF傑作選1-7として刊行されていたのですが、残念ながら目録落ちしています。

1/22, 2001
 原書リストに追加(If 4冊、GalaxyとAmazing各1、Witchcraft & Sorcery #10)。10月始めに注文したFantastic Collectiblesからの荷物がやっと届きました(約3月半)。ネットに表示された目録をみてmoney orderとともに郵送するのですが、早い者勝ちの原則があって、売り切れあしからず(差額は小切手が同封される)となっています。今回の注文分では、雑誌2冊が売り切れでした(同封の小切手は次回注文時に使えるとのこと)。Amazing '86/7にのみ掲載のAlong the San Pennatus Faultが入手できたのは嬉しいことで、短編の未入手は(たぶん)残り3編(The Pani Planet、Love Affair with Ten Thousand Springs、The Hound Dog's Ear)となりましたが、いずれも掲載誌がレアなので、気長に古書ネットワークやオークションで検索を続けてみます。あと、Mad Man収録のIf '64/10にKit Reedの短編集未収録作Rescue Missionが載ってたのはひろいもの。
 ebayで競り落とした"Alaric"が届きました。"Fall of Rome"の改題再版なので、もはや収集のための購入となってきましたね(原版との相違を研究する、という大義名分はあるにしても←それ以前に本当に読めるのか?)。Fall of Romeとざっと見比べると、Fall of Romeについていた地図及び索引がなくなっています(版組みが異なるのでページ数が違ってくるから索引はとばされたのでしょうか)。目次からみてその他、大きな変更はなさそう。本の造りは初版が立派で、活字のタイプも僕の好みです。
 以上について、"僕がいかにして原書を手にいれたか"に若干の付記。
 Fourth Mansionsを読み始めました。主人公の友人で、美術館で夜警として勤めるシリア人のセリム・エリア青年というのが登場するのですが、彼は短編Funnyfingersの主人公オーレッドのボーイフレンドではないですかっ!そして、彼との会話の中で、"Are the flaming ducks after you again?"なんてのがでてきたり。他にも、Space Chanteyでケントロン・コスモンに置かれた琥珀金の銘板に刻まれた"ここは宇宙のほんとの中心だよ"って言葉が刻まれたブロンズのディスクがさりげなく飾ってあったり、cabritoもでてきたり(調べてみると、子羊を使ったメキシコ料理だそうだ)。ほんとにいろんなところで繋がってるラファティ・ワールドですね。Fourth Mansionsの内容についてはまだ50ページちょいしか進んでないので紹介は後ほど、ということで。でも、胡散臭く魅力的ないつものラファティ・キャラたち、何世紀もの間隔をおいて現れる同一人物の謎、七人の人物によってプレイされる世界を揺さぶる"brain-weaving"とは?などなど、訳わからなくも引き込まれてしまう作品です。

1/15, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(The Hand with One Hundred FingersRoyal LicoriceThe Only Tune That He Could Play)。
 原書リストにOkla Hannaliのpocket books ed.を追加。(8ドルとはいえ、また買ってしまった。再刊を既に持ってる上、まだ読んでもいないのに。まあ、アヴラム・デイヴィッドスンの僅か数ページのブックレット"The Last Wizard"を注文したついで、という言い訳はあるのだが←誰にだ?)ちなみに、The Last Wizardはたった2ページのショートショートで、丁寧にも作者自身の解説までついている作品。主人公のBilgulis君が意を決して近所の老人を訪ね、"I want you teach me how to make spell."とお願いしたところ、老人はわしこそが最後の魔術師で、今こそ4361年間にわたる伝統の総てをお前に伝授しようって展開となるんだけど...。よくできたショートショートですが、ストレートに翻訳するのは不可能かな。この作品には実用的な側面もあって、借金取りがきたら"Dippa dabba ruthu thuthu enlis thu"と唱えると相手は緑色のキノコになってしまう。また、"Coney honey antimony funny cunny crux"は世界一の美女をものにする呪文だそうだ。早速みんなで試してみよう。

1/9, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Bequest of WingsMarsilia V)。
 作品リストに日本独自編集版として"子供たちの午後"及び"どろぼう熊の惑星"を追加。また、現在入手困難ということで、"子供たちの午後"及びサンリオ刊の2長編は書影を載せてみました。

1/4, 2001
 未訳作品内容紹介に追加(Make Sure the Eyes Are Big Enough)。これでやっと50編です。残り90編程度と長編群を完読できるのはいつの日でしょうか...。
 原書リストにAlaricの書影を追加(現物は未入手なのですが)。
 姉妹ページの"キットとキャロルとマーガレット"、とりあえず開始。先駆的な女流SF作家、キット・リード、キャロル・エムシュウィラー、マーガレット・セント・クレアの短編作品を中心としたファンサイトです。まだほとんど内容が揃ってませんが、ぼちぼちと充実させていこうと思っています。
 リンク集を作ってみました。日頃情報収集等でお世話になっているホームページを中心にまとめてみたのですが、リンク先へのお知らせが後手にまわってしまい申し訳ございません。もしご迷惑でしたら早急に訂正させていただきます。また、リンク集後半は"僕がいかにして原書を手にいれたか"と題して、ここ半年ほどのネット・ショッピングの記録と感想を含めた記事にしました。今後、ネットにて洋書を購入しようと考えておられる方のご参考になれば幸いです。

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