キャラクター事典


幾つかの作品にまたがって登場するキャラを中心に、
原則として長編は主要な人物とキャラの立っている脇役を、
短編は主人公(はっきりとしてる場合のみ)と、
やっぱりキャラの立っている脇役を載せていきます。

人物紹介で作品から抜き出した表現については
原典)を付記しています。



Aeaea :アエアエア
 惑星アエアエアの魔女。唄の魔力で人間を動物に変身させ家来にする。マーガレット・ザ・フーリとはなんか確執があるみたい。(Space Chantey
Albert :アルバート
 人類最後のうすのろ。とは言っても、過去30年の大部分の基礎的発明をなし、紀元二千年に知的世界が与えうる最高の賞フィナティ・ホックマン賞と女神ユリーマのトロフィを手に入れたのだが...。(素顔のユリーマ
Albert-(Tentative) :アルバート(とりあえず)
 IDTプロジェクトで人類にコンタクトしてきた雄弁な異星人。(問答無量
Aloys Foulcault-Oeg :アロイス・フルコールト=イーグ
 あっという間に学会にはなばなしく登場し、消えていった教授。ウィリー・マッギリーによってレック横町に連れ去られ、アロイシャス・シップラップになったらしい(アロイス、イースターワインに到着
Aloysius Shiplap :アロイシャス・シップラップ
 不純粋科学研究所員(不純粋科学研究所シリーズへ)
Anteros Manypenny:アンテロス・メニーペニー
 インディアンで発掘のプロ。金持ちで哀れな年よりで、九千エーカーの草地と三千頭の牛とそのほかいろいろの持ち主。(つぎの岩につづく
Anthony Trotz :アンソニー・トロッツ
 (新しく目覚めた能力で)全世界三十億のありとあらゆる人びとを総て知っている男。(一切衆生
Arpad Arkabaranan: アーパッド・アーカバラナン
 三人の大科学者のひとり(三人の大科学者シリーズへ)
Arpad Szild: アーパッド・シルド
 死人の身元と名前を騙るアイルランド生まれの人殺し。伝説の黄金のアステロイド、ゴールデン・トラバントの秘密を握っている。(ゴールデン・トラバント
Asteroid Midas :アステロイド・マイダス
 あらゆる惑星に翼端を伸ばす超富豪の鳥類。ルーレッテンヴェルトでギャンブラーをやっていたらしい。(このすばらしい死骸、Space Chantey
Asteroid Pythagoras :アステロイド・ピタゴラス
 超知性を持つ駝鳥に似た鳥類。鋭い嘴で論敵の眼球をくり抜く悪癖の持ち主。(Annals of Klepsis
Audifax O'Hanlon :オーディファックス・オハンロン
 不純粋科学研究所の準メンバー(不純粋科学研究所シリーズへ)
August Shackleton: オーガスト・シャックルトン
 集合的無意識に生じるある種のイメージ群の地理的故郷を発見するため、細君のジュスティーナや友人たちとリビアの肉桂海岸にやってきた。(完全無欠な貴橄欖石
Austro: アウストロ
 アフリカのグナ山地からやってきたアウストラロピテクスの少年(アウストロと何でも知ってる男たちシリーズへ)
Barnaby :バーナビー
 アナロスに布教に訪れた神父。何処かにあるべき罪の概念を探そうとするのだが...。(蛇の名
Barnaby Sheen :バーナビー・シーン
 スーナー・ステイト地震計企業の社長。アウストロをアフリカから連れてきた。(アウストロと何でも知ってる男たちシリーズへ)
Bascomb Swicegood :バスコム・スワイスグッド
 大量に朝食をとる習慣を持った男。このところ毎夜、降り続く緑の雨を背景に瘤と疣と毛に覆われた住人の世界の夢をみるのだが...。(
Basil Bagelbaker :バジル・ベイグルベイカー
 深夜族のバジルは、金融取引によって毎日午後八時から翌朝四時までの間に四度は世界一の金持ちになって、またそれを失うこととなる。(スロー・チューズデー・ナイト
Bea :ビー
 地球に降り立った異星の子供たちのひとり。魔女狩りを演出。(子供たちの午後
Bill Sorel :ビル・ソレル
 コラム・ライター。『よい子のなぜなぜはてな大百科』を編集してて、”なぜ小石は軒下にたまるか?”の謎を追究中。(小石はどこから
Bjorn :ビョルン
 巨人の星ラモスに君臨するトロル族の長。(Space Chantey
Bonny :ボニー
 海の男たちが集う酒場”青魚亭”でピアノをひく足の悪い娘。(みにくい海
Boshel :ボシェル
 世界のはじまりの時に善悪の両陣営のどちらにもつきかねた臆病な生き物。優柔不断の結果としてあらゆるものに影響する無作為性を生みだし、罰をあたえられた。すなわち、6匹の猿に6台のタイプライターを無作為に打たせて、シェイクスピアの全著作を一字一句たがわずタイプするまで監督するというもの。(寿限無、寿限無
Brian Carroll :ブライアン・キャロル
 ベロータ調査隊員で博物学者。出来合いの結末が嫌いな天才。(スナッフルズ
Bridie Caislean :ブライディー・ケイスリーン
 邪な美女。クリストファーとマイダスを両天秤にかけつつ、クリストファーの金持ちのいとこコリンにも食指を伸ばす。どっちにしても自分に財産が転がり込むように算段するのだが...。(公明にして正大
Butler :バトラー
 人類の居住可能な世界を17と定義した。(豊穣世界(居住世界シリーズへ)
Captain Roadstrum :キャプテン・ロードシュトラム
 星間戦争から帰還した英雄。長編Space Chanteyの主人公
Carnadine Thompson :カーナディン・トンプソン
 七歳にて強大な能力を手にした少女。ベンガル・タイガー団の終身団長(超絶の虎、恐るべき子供たち
Catherine O'Coaneley :キャサリン・オコネリイ
 アダムの兄弟レックの末裔、レクェセン人の娘。(三十人ほどの男にとっては)世界最高の美人。(アダムには三人の兄弟がいた
Catherine Palmer :キャサリン・パーマー
 17歳の成熟した大人にして心理人類学の専攻学生。母親のヘレンから、ホワイトカウ・ムーンを呼び出すムーン・ホイッスルを受け継いだ。(昔には帰れない
Cecil Corn :セシル・コーン
 不純粋科学研究所員(故人)(不純粋科学研究所シリーズへ)
Charles Archer :チャールズ・アーチャー
 この作品の語り手の老人。若いころ、鉄道産業と自動車産業のどちらに投資するか悩んだのだが...。(田園の女王
Charles Chosky :チャールズ・チョスキー
 地球からカミロイに派遣された慣習法令実地研究調査団長。冗談か本気かわからないカミロイ人たちに翻弄される。(カミロイ人の行政組織と慣習
Charles Cogsworth :チャールズ・コグズワス
 不純粋科学研究所員(不純粋科学研究所シリーズへ)
Charles Vincent :チャールズ・ヴィンセント
 左手に奇形の親指をもった青年。加速の術を身につけたのだが...。(時の六本指
Christopher Foxx (Kit-Fox) :クリストファー(キット)・フォックス
 暦にない特別の日、計算外の一日(草の日々)に踏み込んだ男。規律と規則と理性が通用する通常の日々(藁の日々)との間で混乱している。(草の日々、藁の日々
Clarence Little-Saddle :クラレンス・リトル=サドル
 父親のクラレンス・ビッグ=サドルがでっちあげた呪文により、(幅800メートルからみかけ上たった3メートルまで)せまくなった谷に住むインディアン。(せまい谷
Clarence Willoughby :クラレンス・ウイロビー
 消失機をこさえて猫やら消火栓やら消してまわった九歳の坊や。(七日間の恐怖
Clarissa Willoughby :クラリッサ・ウイロビー
 クラレンスの妹で、消失機の秘密を握ってるらしい。(七日間の恐怖
Clivendon Surrey :クリヴェンドン・サリー
 ごく短い破壊的な期間だけ存在したすべてを支配する三人からなる秘密結社の一員。独特の声の抑揚でムードを支配する。(秘密の鰐について
Condillac :コンディヤック
 実在したフランスの哲学者(1715-80, 彫像の比喩で有名な『感覚論』の著者)。友人のジューアンドー医師とともに、石像に記憶を拭いとった脳を移植して順次に感覚を与え、生得観念が存在しないことを証明しようとした。(コンディヤックの石像
Ghavo :チャヴォ
 パラヴァータに住む巨大な沼蛙に似た生物、愚鈍なオガンダ族のガイド。(山上の蛙
Chresmoeidy :クレスモエイディ
 フランス製の思考機械(不純粋科学研究所シリーズへ)
Christopher Begorra Brannagan :クリストファー・ベゴラ・ブラナガン
 クレプシスの始祖で、現在は亡霊。片脚が義足のアイルランド人だったらしい。(Annals of Klepsis
Clem Clendenning:クレム・クレンデニング
 やり手の訪問セールスマン。突然に、ふたりに分裂してしまった。(クロコダイルとアリゲーターよ、クレム
Crayola Catfish:クレイヨーラ・キャットフィッシュ
 ブーマー平の近くの”砂地の茂みと川のあいだに”住んでいるという伝説の有色人の娘。生まれたときに母親が舌でぺろぺろなめて映画雑誌にのっていた美女の姿にこねあげたとのこと。(とどろき平
Crazelton :クラゼルトン
 大佐。ホーキーの星でみえないインディアンたちとバッファローの群に翻弄される。(Smoe and the Implicit Clay
Cris Benedetti :クリス・ベネデッティ
 サウスウエスタン理工大教授(人文科学、歴史、文学、秘教学)(ダマスカスの川(アウストロと何でも知ってる男たちシリーズへ)
Cristopher Kearny :クリストファー・カーニー
 悪党マイダスの親友で、邪な美女ブライディーを争っている。複雑で内向的な性格。発明家でプロモーターで投資家。チェスの名手。いとこのコリンから莫大な財産とアイルランドの古城を受け継ぎ、首尾良くブライディーと結婚する筈だったのだが...。(公明にして正大
Daniel Phelan :ダニエル・フェラン
 地質学者。宇宙論学者。揚力に関する異端的学説(フェランの推論)の持ち主。(スナッフルズ、町かどの穴、Space Chantey
Day-Torch :デイ・トーチ
 藁の日々のクリストファーの妻。(草の日々、藁の日々
Deep John the Vagabon' :ディープ・ジョン・ザ・ヴァガボン
 何千年も彷徨い続ける(自称)旧き時代からの浮浪者(hobo)。ロトファージからロードシュトラム一行に同行する。(Space Chantey
Diogenes Pontifex :ディオゲネス・ポンティフェックス
 不純粋科学研究所の準メンバー(不純粋科学研究所シリーズへ)
Dixie Late-Lark :ディキシー・レイト=ラーク
 どろぼう熊の惑星調査隊のメンバーで純然たるスピリット。どろぼう熊に愛好するフランス語のホラー小説とかぎタバコと金のかぎタバコ入れと水きせるとディキシー本人を盗まれた。(どろぼう熊の惑星
Donners :ドナーズ
 セルシオン小惑星帯の調査隊員(ドナーズ、プロコップ、ベルンハイム、マリン、スカーブルの五人。だけど、記念写真にはもうひとり写ってたし、そもそも誰が写真を撮ったのか?)アステロイドの個人探査中に何かが起こって、おぞましい顔面チックなどの後遺症にみまわれている。(Smoe and the Implicit Clay、むかしアラネアで
Dookh-Doctor Drague :ドゥーク・ドクター・ドレイグ
 異星人たちの診療に携わる医師。患者のうち半数はふざけ屋たちである。(忘れた偽足
Energine Eimer :エナージン・アイマー
 研究所のIDEプロジェクトに参加(不純粋科学研究所シリーズへ)
Epiktistes: Epikt :エピクティステス(エピクト)
 不純粋科学研究所の思考機械(不純粋科学研究所シリーズへ)
Ergodic Eimer :アーゴディク・エイマー
 1962年にはじまった第五氷河期を予測した科学者。赤道直下のパディワイア・ヴァレイに避難したところが...。(氷河来たる
Evita :エヴィタ
 子供であり大人であり女性でもある伝説の悪魔娘。妖精のように美しく深い退廃の香りと謎の影を纏う。 (パストマスター
False Face Flaherty :偽顔のフレアティー
 ファニー・フェイス株式会社でおかしな偽の顔を生やす錠剤を売っている謎の男。(ファニー・フェイス殺人事件
 第23次アフソニア調査隊の隊長。非凡な独身男。(豊穣世界
Furtive :ファーティヴ
 空(Sky)を売る空屋。ロックスの地下に住み、日光にあたると死んでしまうらしい。(Sky
Gaetan Balbo :ガエタン・バルボ
 不純粋科学研究所の元所長(不純粋科学研究所シリーズへ)
GAHN: ガーン
 普遍化アジェンダ調和中核装置(Generalized Agenda Harmonizer Nucleus)。あらゆるものを適合させ、すべての細部と難題を解決する機械。(このすばらしい死骸
Galli :ガリ
 マレー諸島の世襲の語り部。最近はアメリカのコミック・ブックからネタを仕入れているらしい。(断崖が笑った
Gamiel Audlich Dagobert Potter :ゲイミエル・オードリック・ダゴバート・ポッター
 大学教授で、太古に崖を登ってチョーク跡をつけたリトル・フィッシュヘッド(この名は教授の誤訳)の残した絵文字を解読し名を上げた(でも、その内容もまったくの誤訳)。通称ギャッド(GAD)。(崖を登る
Garamask :ガラマスク
 多くの世界を巡り、宇宙事業で財をなした屈強な男。表向きはパラヴァータの三重山へと危険な狩りにやってきたのだが、親友アリンの死とパラヴァータの凍りついた文明の謎を解明しようとしている。(山上の蛙
George Albert Leroy Ellery McIntosh :ジョージ・アルバート・リーロイ・イーリリイ・マッキントッシュ
 宇宙空間で不適応性をさらけだし地球に追放された、蛇に似た宇宙人。ビリー・ウィルキンスの爬虫類園に売り飛ばされた。地球名は爬虫類園の使用人ユースタスのじいさんにちなんで命名。(この世で一番忌わしい世界
George Dander :ジョージ・ダンダー
 世界の誰よりも出っぱった前歯を持つ男。彼方の星クラウド・ナインからの通信を(出っ歯で)受信してしまう。(豊かで不思議なもの
George Drakos :ジョージ・ドレイコス
 ギリシャ人の医師(アウストロと何でも知ってる男たちシリーズへ)
George Grimoire :ジョージ・グリモア
 貧乏な何でも屋で、葬儀屋も営む。ひょんな偶然からごうつくばりの家主ドールトンを”完全殺人”の状況下で殺害できる機会に恵まれたのだが...。(ほとんど完全殺人
Georgina Chantal :ジョルジーナ・カンタル
 ベロータ調査隊員で生物学者。氷山と評されるが...。(スナッフルズ
Gerald Glasser :ジェラルド・グラサー
 不純粋科学研究所員(不純粋科学研究所シリーズへ)
Ginny Dismas :ジニー・ディスマス
 ディスマス博士の四歳の娘。幼形成熟したわめき猿とも。(日の当たるジニー
Giuseppe Juan Schlome O'Hanlon :ギズッペ・ファン・スクラン・オハンロン
 無法の地と化したマンハッタン島に取り残された市長。脚を貫く鋼鉄の足枷で市庁舎に釘付けにされている。(奪われし者にこの地を返さん
Gregory Smirnov :グレゴリー・スミルノフ
 不純粋科学研究所長(不純粋科学研究所シリーズへ)
Ha-Adamah :ハ・アダマー
 リトル・プローブ号が辿り着いた星はエデンの園そっくりであり、アダムとイヴのかわりにハ・アダマーとハウワー(Hawwah)が住んでいた。(楽園にて
Harry O'Donovan :ハリー・オドノヴァン
 政治家。(アウストロと何でも知ってる男たちシリーズへ)
Haycock :ヘイコック
 金の斑入りの目をもつ男。反重力を発明したとのふれこみで、有力者たちに売り込みにかかったのだが...。(金の斑入りの目をもつ男
Helen Rubric :ヘレン・ルーブリック
 偉大な女性にして永遠の謎。ひとつの時代の最後の7日間に全人類のスポークスマンとして選ばれた7人のひとり。(そして、わが名は
Henry Inkling :ヘンリー・インクリング
 新聞記者で特集記事のライター。プロレスの取材で出会ったレスラー”泣き虫”ジンこと魔神イフリートから教わった呪文を使って瓶の中で豪奢な生活をはじめたのだが...。(イフリート
Higgston Rainbird :ヒグストン・レインバード
 アメリカ人の発明家。主たる業績は鍛冶屋用改良ふいごと鋤の刃の改良、大三角帆の縮帆法、焼き栗鍋、丸太割り用の鬼くさび、ナツメグのおろし金。闇に葬られた業績は発電器、蒸気自動車、製鉄工業、鉄筋コンクリート建築、内燃機関、電灯と電力、無線通信、遠隔通話機、石油産業と石油化学産業、モノレール交通、空の旅、全世界通信網、核エネルギー、宇宙飛行、集団テレパシー、政治経済の均衡化、時間遡航機、肉体の不死と人類の神性化などなど(レインバード
Hobble :ホブル
 地球に降り立った異星の子供たちのひとり。バルカンに姿を変え、出来損ないの玩具(出来損ないって?もちろん彼らにとってだよ!)を造って遊んだ。(子供たちの午後
Holly Harkel :ホリー・ハークル
 生物学者で、シェルニ族の伝承を記録しに調査旅行を企てた。ちいちゃく醜い外見はシェルニにそっくりで、シェルニの言語を解する(と言い張っている)。原始素朴音楽の分野で博士号を取得。(ブリキ缶に乗って
Homer Hoose :ホーマー・フース
 夜、家に帰ってきてもうひとりの(怪物だけど)自分にでっくわした。(町かどの穴
Hondstarfer :ホンドスタルファー
 巨人の星ラモスの少年。大きな石のハンマー(片面は細かな細工用になめし革でカバーしてある)であらゆるものを修理してしまう。(Space Chantey
Ifrit :イフリート
 レスラー”泣き虫”ジン。その正体は齢一万一千歳の瓶に住む魔神。(イフリート
Ildefonsa Impala :イルデフォンサ・インパーラ
 都市いちばんの美女。新興成金たちと(とてつもなくゆっくりとした)一晩に何度も結婚する。いつも、ジュディー(都市いちばんの手の早い女)に先を越される。イルデフォンサは男を奪いとってると思ってるのだが、ジュディーからすればお古を押しつけてるとのこと。(スロー・チューズデー・ナイト
Jessie Pidd :ジェシー・ピッド
 ラドーによって”縁のむこう”へ送りこまれた男。(いなかった男
Joan :ジョーン
 地球に降り立った異星の子供たちのひとり。夢見る少女。(子供たちの午後
Joe Spade :ジョー・スペード
 べた足の天才発明家。のみこみのよい相棒を募集中だと。(ブタっ腹のかあちゃん
John Chancel :ジョン・チャンセル
 あまたの世界に地球人として最初の足跡を印した大探検家。(豊穣世界、どろぼう熊の惑星
John F. E. Diller :ジョン・ディラー
 うわの空の教授・その壱。(トライ・トゥ・リメンバー、The Man Who Walked Through Cracks
John Penandrew :ジョン・ペナンドルー
 銀行家。完璧なる完全性を目指し、永遠に生きようと決心した男。(アウストロと何でも知ってる男たちシリーズへ)
Johnny Greeneyes :ジョニー・グリーンアイズ
 カジノの星ルーレッテンヴェルトを根城とする宇宙のギャンブラー、いかさまカードを得意とする。(Space Chantey、Flaming Ducks and Giant Bread
Johnny Konduly :ジョニー・コンデュリー
 過去改変によって生じた世界最高の頭脳(不純粋科学研究所シリーズへ)
Judy Kingfixed: ジュディー・キングフィクシット
 今朝はなんだかおかしな顔したジュディーは、大きなショッッピングバッグに札束をつめこんで、ブロークン・ベンチ小路を彷徨きながら夫のハリーを捜している。(ファニー・フェイス殺人事件
Juniper Tell: ジュニパー・テル
 吸いつくされた男モードから普遍化アジェンダ調和中核装置(GAHN)を譲り受けて星々一の大金持ちになったのだが...。(このすばらしい死骸
Justina Shackleton: ジュスティーナ・シャックルトン
 興奮しやすい道化師で常識破れのセンスの持ち主。降霊会の最中に消え失せて二日後に霊界から帰ってきたり、リビアの肉桂海岸沖で鰐に身体をまっぷたつに食いちぎられたり。(完全無欠な貴橄欖石
Klingwar :クリングウォー
 世界の向こう側にいる思考機械(不純粋科学研究所シリーズへ)
Krug Sixteen :クルーグ16
 球体生物スフィリコス。子供の時分に一秒足らずのあいだ出してひっこめた偽足のひとつが気になっている。(忘れた偽足
Laurie :ローリィ
 地球に降り立った異星の子供たちのひとり。一番気の多い娘。(子供たちの午後
Least Lass Brindlesby :リースト・ラス・ブリンドルスビー
 アフソニア生まれの早熟な娘。フェアブリッジの恋人となる。(豊穣世界
Leo Nation :レオ・ネーション
 金持ちのインディアンでコレクター。今回はサーカスの呼び物、”長い絵”の収集を始めたのだが...。(大河の千の岸辺
Little Fish-Head :リトル・フィッシュヘッド
 旧時代最後の馬泥棒で、崖に登って最初のチョーク跡をつけた人物。(崖を登る
Long John Tong Tyrone :ロング・ジョン・トン・タイロン
 Annals of Klepsisの主人公で若き歴史家。片脚が義足のアイルランド人(と自称)。(Annals of Klepsis
Lonnie :ロニイ
 地球に降り立った異星の子供たちのひとり。メディチ家のドラマを演出。(子供たちの午後
Loretta Sheen :ロレッタ・シーン
 バーナビーの娘、おがくずの詰まった等身大の人形(アウストロと何でも知ってる男たちシリーズへ)
Louis Lobachevski :ルイ・ロバチェフスキー
 過去改変によって生じた世界最高の頭脳(不純粋科学研究所シリーズへ)
Magdalen Mobley :マグダリン・モブリー
 クロウ・クリーク流域へとやってきた考古学調査隊の一員。まぐれの幸運で参加した大学生だが、一行の中心人物(という説もある)。ずんぐりとして無愛想だが、電撃的な魅力の持ち主。よく意味不明(意味がないって意味じゃないよ、もちろん)なことを喋る癖がある。(つぎの岩につづく
Malcomb 'the Marvelous' McGruder:マルコム”びっくり”マクグルダー
 むかしニューヨークで蚤のサーカスの興業主をしていた。軍から精巧な小型コントロール・ステーションの基本モジュール作成を破格値で請け負ったのだが...。(マクグルダーの奇蹟
Manbreaker Crag :マンブレイカー・クラッグ
 コワモテのする名前の特殊様相調査員(九百人のお祖母さん)、惑星ペイルダー(ダハエ)のテクノロジー探索には妻のボディシアも同行(Quiz Ship Loose)、死んじゃった後には、荒っぽい幽霊になった。(どろぼう熊の惑星
Manuel :マヌエル
 サンタ・マグダレーナ山地を担当することとなった国勢調査員。正直に”九人”と用紙に書き込めばよかったのだが、名前ひとつにつき二十五セントにつられて百万人の”小さなひと”を調べあげたばっかりに...。(テキサス州ソドムとゴモラ
Margaret :マーガレット
 ナイトクラブの女性シンガー。”宇宙から来たヘビ”ジョージをたらしこむ。(この世で一番忌わしい世界
Margaret :マーガレット
 浅黒い肌のオランダ娘。特別な種類のテロル・トゥントンを食べて男性を惹きつけ、ベソックの実を食べて年をとらなくなった。海賊ウィリー・ジョーンズに略奪され、南の島に20年間放っておかれたのだが...。(断崖が笑った
Margaret the houri :マーガレット・ザ・フーリ
 長編Space Chanteyの主要キャラ。どうも人類じゃなくて伝説の存在houri、不老不死の永遠の19歳とのこと。(Space Chantey、Maybe Jones and the City
Marlow :マーロウ
 太陽系警察本部付きの殺人課警部。帰還した宇宙飛行士が全員謎の死を遂げたプディブンディアへ捜査に向かった。(プディブンディアの礼儀正しい人々
Mary Deare :メアリー・ディア
 条件付き婚約者のジョージから自慢の出っ歯とその他もろもろを取りあげた。(豊かで不思議なもの
Mary Mondo :メアリ・モンド
 ヴァイオレット・ロンズデールの幽霊の分裂人格(アウストロと何でも知ってる男たちシリーズへ)
Mary Smorfia :メアリー・スモーフィア
 ごく短い破壊的な期間だけ存在したすべてを支配する三人からなる秘密結社の一員。破壊的なしかめっつらでムードを支配する。(秘密の鰐について
Matthew Quoin :マシュー・クォイン
 悪魔との取引で、無尽蔵のコインが取り出せる財布を手に入れたのだが...。(ぴかぴかコインの湧きでる泉
Maurice Maltravers :モーリス・マルトラヴァース
 ジョー・スペードの相棒に選ばれ、消去機械を発明した。(ちなみに、原書−Wildside Press復刻版−ではMaltraversだが、早川書房海外SFノヴェルズ初版ではトラヴァースとなっている。←追記:文庫版ではマルトラヴァースに訂正されている。)(ブタっ腹のかあちゃん
Maybe Jones :メイビー・ジョーンズ
 本名はMidas Jones。かつて完全なる惑星を発見し、宇宙の伝説となった。(Space Chantey、Maybe Jones and the City
Mazuma O'Shaunessey :マズマ・オソーネシイ
 一流のペテン師。レックの娘キャサリンにプロポーズするのだが、果たして彼は本当にレックなのか?(アダムには三人の兄弟がいた
McSkee :マックスキー
 飲んで喰って抱いて喧嘩まいて唄って寝る男。苦虫ジョンと一夜のらんちき騒ぎを共にする。(一期一宴
Michael Goodgrind :マイケル・グッドグラインド
 地球に降り立った異星の子供たちのひとり。天使やら人間やらを創りだす遊びを思いつく。(子供たちの午後
Midas Muldoon :マイダス・マルドゥーン
 悪党としては一本気で、権力と地位と巨万の富を求め、羨望の的となり尊敬と恐怖を与えることを欲する男。親友のクリストファーとは邪な美女ブライディーを争っている。(公明にして正大
Mihai Lado :ミハイ・ラドー
 家畜商で、界隈きっての嘘つき。一種の未来人とは本人の弁。(いなかった男
Mike Zhestovitch :マイク・ゼストヴィッチ
 ごく短い破壊的な期間だけ存在したすべてを支配する三人からなる秘密結社の一員。根元的な身ぶりでムードを支配する。(秘密の鰐について
Mitzi :ミッジ
 捜査官マーロウが出会ったプディブンディアの娘。名称はMiniature Image a Thousand-times-removed Zestful Irma(勝ち気な娘イルマの本物より一千倍もおちる複製品)の略称。(プディブンディアの礼儀正しい人々
Mother Maderos :マザー・マデロス
 本名はコンチータ・アニタ・マデロス(Conchita Anita Maderos)。怪しげな材料を調合した”マザー・マデロスの夜明けチリ・パウダー”を販売。(今年の新人
Moysha Uferwohner :モイシャ・ウーファヴォーナー
 史上三人目のユダヤ人の海の男。海の男が足の悪い女と結婚すると死ぬ、というジンクスに逆らって酒場”青魚亭”のボニーと結婚しようとするのだが...。(みにくい海
OMTLM :オムトルム
 捜査官マーロウに対する、プディブンディアの礼儀正しい接待役。名称はOne Million Times Less Marlow(マーロウより百万倍くだらないマーロウ)の略称。(プディブンディアの礼儀正しい人々
Patrick T. K. : パトリック・T・K
 年季を積んだ宝石商で、密輸金塊の取引業者。(ゴールデン・トラバント
Paul :ポール
 トマス・モアを地球からアストローブへ連れてきた宇宙飛行士。プログラム殺人機械につけ狙われている。(パストマスター
Peter Feeney :ピーター・フィーニィ
 世界で一番みすぼらしい男だが、女を見る目だけは飛び抜けている。公平流動の基本原理により、世界一の弱虫には世界最高の宝が与えられるのだ。(究極の被造物
Phosphor McCabe :フォスファー・マッケイブ
 写真家、ピンク・パゴタに居住(また、石灰岩の島々も、泉が干あがったとき
Pithekos Pete :ピテコス・ピート
 シェイクスピアの全著作を一字一句たがわずタイプするために無作為にタイプライターを打ち続ける6匹の猿のうち、いちばんはしっこい奴。(寿限無、寿限無
Proaisth :プロアイス
 英国製の思考機械(不純粋科学研究所シリーズへ)
Procop :プロコップ
 セルシオン小惑星帯の調査隊員。個人探査中に謎の消失を遂げた。その後、ホーキーの星の探索中に何が起こったのか明らかにされる。(Smoe and the Implicit Clay、むかしアラネアで
Pyoter :ピョーター
 ガニメデの元帝王(不純粋科学研究所シリーズへ)
Pyotr Igrokovitch:ピョーター・イグロコヴィッチ
 カジノの星ルーレッテンヴェルトを根城とする宇宙のギャンブラー、頭に若い頃大負けして撃ち抜いた穴が開いている。今でも、大負けするとジョークでその穴通して頭を撃ち抜くんだけど、たいてい後ろの見物人に命中するとのこと。(Space Chantey
Quasimodo :カジモド
 レイベル・ブラナガン城で二百年間眠り続ける男。(Annals of Klepsis
Ralpha :ラルファ
 地球に降り立った異星の子供たちのひとり。ホブルを除けば一番変な子供で、自ら創った詩や歌と恋に落ちた。(子供たちの午後
Regina Hoose :レジナ・フース
 夜、家に帰ってきてもうひとりの(怪物だけど)自分にでっくわしたホーマーの妻。(町かどの穴
Rimrock :リムロック
 アストローブのアザラシに似た海底人アンセル(Ansel)で、トマス・モア一行に加わる。(パストマスター
Robert Rampart :ロバート・ランパート
 ホームステッド法にのっとり、クラレンス・リトル=サドルの住むせまい谷に移ってきたランパート一家の主。ませた子供たちと動じない妻がせまい谷に順応する傍らで、取り残されてわめきたてるばっかり。(せまい谷
Robert Rousse :ロバート・ルース
 精神分析医。患者のミラーのみる奇妙な夢の秘密に気付く。(彼岸の影
Roy Mega :ロイ・メガ
 電子工学の天才少年で、アウストロの親友。(アウストロと何でも知ってる男たちシリーズへ)
Sally Strumpet :サリー・ストランペット
 十七歳の女優で、大物たちとの晩餐会(最初は週に一回、後には百年に一回)に出席している。やがて、飛行家の夫とともに天蓋世界を貫いて旅立つ。(太古の殻にくるまれて
Scarble :スカーブル
 セルシオン小惑星帯の調査隊員。蜘蛛のアステロイド、アラネアの個人探査中にペットのキュオン(犬だけど、味のある奴)とともに、とんでもない経験をすることとなる。(むかしアラネアで
Seran Swicegood :セラン・スワイスグッド
 前途有望な特殊様相調査員だったが、プロアヴィタスで始源の謎を握る九百人のお祖母さんたちに翻弄される。(九百人のお祖母さん
Sharon McSorley :シャロン・マックソーリー
 アイルランドの弁護士助手で、コロコロ太った元気いっぱいのはりきり娘。クリストファーが受け継ぐはめとなったアイルランド古城にまつわる呪いの対策を講じてくれて...。(公明にして正大
Snuffles :スナッフルズ
 ベロータにただ一匹だけ生息する類熊生物。(スナッフルズ
Sour John :苦虫ジョン
 またの名をジョン・サーワイン(John Sourwine)。船乗りとして世界中をまわる。アルコールとニガヨモギとミドリ蝸牛を好物とし、腎臓が類い稀なる碧の宝石のごとく硝子化した。年とってからは、なんか信じられない話の語り手となる。(苦虫ジョンのシリーズへ)一期一宴、みにくい海、パストマスター、悪魔は死んだ、Holy Woman
Teresa :テレサ
 惑星グロルの娘。宇宙一の美女で、究極の被造物。(究極の被造物
Tharrala Thorn :タッレイラ・ソーン
 王族だけど評判芳しからぬ女性。言葉にできない罪に手を染めたからだ。ロング・ジョン・トン・タイロンと結婚することとなる。(Annals of Klepsis
Thomas K. C. Cromwell :トマス・K・C・クロムウェル
 うわの空の教授・その弐。(トライ・トゥ・リメンバー、The Man Who Walked Through Cracks
Thomas More :トマス・モア
 パストマスターの主人公。歴史上の実在の人物。アストローブの危機を救うため、過去の地球から連れてこられた。(パストマスター
Valery Mok :ヴァレリー・モク
 不純粋科学研究所員(不純粋科学研究所シリーズへ)
Velikof Vonk :ヴェリコフ・ヴォンク
 三人の大科学者のひとり(三人の大科学者シリーズへ)
Wanhok :ワンホク
 世界の向こう側にいる思考機械(不純粋科学研究所シリーズへ)
Welkin Alauda :ウェルキン・アローダ
 中空の骨をもってる(らしい)丸々と太った身軽な女の子。しばしばパラシュートなしでスカイダイヴをしてしまう。(Sky
William Morris :ウィリアム・モリス
 ”世界都市”に住まうヨミ屋(本の虫)。命のつづく限りどこまでも都市を横断し、”世界の彼方の森”を目指すのだが...。(意志と壁紙としての世界
Willy Jones :ウィリー・ジョーンズ
 海賊船”空飛ぶおろち号”のリーダー。オランダの商船から奪い取った娘マーガレットと三体のゴーレムを引き連れ、豊かな島を乗っ取った。(断崖が笑った
Willy McGilly :ウィリー・マッギリー
 不純粋科学研究所の準メンバー(不純粋科学研究所シリーズへ)、三人の大科学者のひとり(三人の大科学者シリーズへ)
Zoe Archikos :ゾー・アーキコス
 ジョン・ペナンドルーの妻でジョージ・ドレイコスの従姉妹。(アウストロと何でも知ってる男たちシリーズへ)



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