アウストロと何でも知ってる男たちシリーズ

[Austro and Men Who Know Everything]



アウストロと何でも知ってる男たちシリーズ
 何でも知ってる5人の男たちと、アウストラロピテクスの少年アウストロ及びその親友ロイ・メガがまきおこす珍騒動の数々。大部分は連作短編集Through Elegant Eyes [contents] [illustrations]にまとめられた。語り手である”わたし”は自称するところでは普通の人であり、少年時代からの同級生である5人は裕福で知識に満ちあふれた人物である。アウストロはバーナビー・シーンがアフリカのグナ山地(バーナビーはこのあたりの採鉱権をもっているのだ)から連れてきたアウストラロピテクス(99人しか残っていない)の少年で、当初は"Carrock"としか喋れなかったが、だんだんと英語を憶え発明に天才性を発揮していく。

主要キャラ:
 ジョン・ペナンドルー(John Penandrew, "John" or "Pen"):父親の代から受け継いだ銀行家。完璧なる完全性を目指し、永遠に生きようと決心した男。(The All-At-Once Man
 バーナビー・シーン(Barnaby Sheen, "Barney"):スーナー・ステイト地震計企業の社長。朗々とした声で喋る。おもてむきは石油の地震探鉱が本業だが、いろんな方面に首をつっこんでいる。(行間からはみだすものを読め)様々な発明をするが、けっこう胡散臭いみたい。(Barnaby's Clock)偉大な地質学者で宇宙論者でもある。ハリー、クリス、ジョージ、わたし(ラフ)は週に一度はバーナビー家三階にある研究室(バー付き)に集まって歓談することになっている。(The Wooly World of Barnaby Sheen)"Mustel celesta"という独自の楽器で、ありそうもない曲を創る。また、バーナビー(リュート)、ハリー(マンドリン)、クリス(バンジョー)、ジョージ(ウクレレ)で月に一度は四重奏に興じる。(St. Poleander's Eve
 ハリー・オドノヴァン(Harry O'Donovan, "Harry"):政治家。特徴的な高い声で喋る。電子工学の分野では自称"天才"のバーナビー・シーンを遙かに凌ぎ、医学と生物学はジョージ・ドレイコスに匹敵し、文学と秘教学についてはクリス・ベネデッティと張り合える。政治学と心理学の天才の上、メカニックの天才でもある。(The Hellaceous Rocket of Harry O'Donovan)劇作家でもある。妻はキャサリン。(St. Poleander's Eve
 クリストフォロ(クリス)・ベネデッティ(Cristoforo Benedetti, "Cris"):サウスウエスタン理工大教授(人文科学、歴史、文学、秘教学)(ダマスカスの川、The Two Headed Lion of Cris Benedetti)。ローティーンのキアラという娘がいる。(Animal Fair)飼い犬はオリヴァー。(The Ungodly Mice of Doctor Drakos)柔らかな口調で喋る。(The Hellaceous Rocket of Harry O'Donovan)詩人でもあり、大抵はイタリア語で詩作するが時に英語のリメリックも。妻はジュディ。(St. Poleander's Eve
 ジョージ・ドレイコス(George Drakos, "George"):ギリシャ人の医師(外科医)。生物学者。発明家であり芸術家でもある。(The Ungodly Mice of Doctor Drakos、St. Poleander's Eve)妻はヘレン。(St. Poleander's Eve
 わたし("Laff"):語り手で、普通の人。

 アウストロ(Austro):アフリカのグナ山地からやってきたアウストラロピテクスの少年。当初は"Carrock"としか喋れず、バーナビー邸でバーテンダー兼ハウスボーイをしていた。(行間からはみだすものを読め)汎用の天才であり、やがて様々な発明をするようになる。(Slippery)また、アメリカン・コミックに夢中になり、自身でもロッキー・マクローキー・シリーズを描いて空洞地球ではベストセラーとなった。(All Hollow Though You Be
 ロイ・メガ(Roy Mega):電子工学の天才少年で、アウストロの親友。もとは下町出身だけど、バーナビー・シーンの広大な屋敷のどこかにこっそりと住んでいるらしい。(Brain Fever Season

 ロレッタ・シーン(Loretta Sheen):バーナビーの娘、おがくずの詰まった等身大の人形。しかし、友人たちはみんなバーナビーを学生時代から知っているが、彼が一度でも結婚してたり娘を持ったりしてたって記憶は誰にもないのだ。
 メアリ・モンド(Mary Mondo):ヴァイオレット・ロンズデールの幽霊の分裂人格。バーナビー・シーンの家に棲んでいる。ひらひら飛びまわっては、いろんなところに口を挟んでみたり。

 ゾー・アーキコス(Zoe Archikos):ジョン・ペナンドルーの妻でジョージ・ドレイコスの従姉妹。とびきりの美人で、他のみんなも結婚したがっていた。(The All-At-Once Man)少女時代はけっこう非道い悪戯をしてたらしい。(Old Halloweens on the Guna Slopes
 キアラ・ベネデッティ(Chiara Benedetti):クリス・ベネデッティのローティーンの娘。みつめるものをRosettiの絵画風に変貌させる能力を持つというが...。(Animal Fair, The Ungodly Mice of Doctor Drakos

作品:
 Through Elegant EyesThe All-At-Once Man, Mud Violet, Barnaby's Clock, 行間からはみだすものを読めAnimal Fair, The Ungodly Mice of Doctor Drakos, The Two Headed Lion of Cris Benedetti, The Hellaceous Rocket of Harry O'Donovan, The Wooly World of Barnaby Sheen, ダマスカスの川, Old Halloweens on the Guna Slopes, 知恵熱の季節, What Big Tears The Dinosaur's, And All The Skies Are Full of Fish, St. Poleander's Eve
 Slippery, ファニーフェイス殺人事件、Two For Four Ninety-Nine
All Hollow Though You Be




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