副題:Stories of Austro and Men Who Know Everything
1983年にCorroboree Pressより刊行、連作短編集
ISBN 0-911169-01-6, '83, Illustration: Joe Staton イラストへ
'83に刊行された連作短編集。初版1000部、通しナンバーつき、うち30部は非売品(Presentation Copy)。カラフルなカラーイラストも数点貼り込まれている。アウストロのシリーズを纏めたもの。4篇(The Ungodly Mice of Doctor Drakos, The Two Headed Lion of Cris Benedetti, The Hellaceous Rocket of Harry O'Donovan, The Wooly World of Barnaby Sheen)は"Four Sides of Infinity"としてFrontiers 2: The New Mind, '73に一挙掲載された。What Big Tears The Dinosaur'sは初出。2篇(Old Halloweens on the Guna Slopes, St. Poleander's Eve)は改稿されている。(特に前者は後半が殆ど別の話になっている。後者は若干の変更のみ。)タイトルの"Through Elegant Eyes"は、"ダマスカスの川"に出てくるセンテンス"We make the whole world see it through our own elegant eyes."を踏まえたものだろう。(ちなみに、ネット古書店で検索してて"Through Elephant Eyes"との誤記を見つけて笑ってしまった。象さんの眼差し。まだ売れずに残ってるんでしょうか?)
収録作品:
The All-At-Once Man (review)
Mud Violet (review)
Barnaby's Clock (review)
And Read the Flesh Between the Lines(行間からはみだすものを読め)
バーナビー邸のガレージ・ハウスの上にある物置小屋には、みんなの学生時代からの想い出の品がわんさかと詰め込まれていた。しばらく前から、ガタゴトと怪しげな鳴動を起こしているのだが、原因はさっぱりわからない。さて、バーナビーは記録から締め出された時代や歳月の凄まじい反動により、記録保管所や図書館が爆発するという説を披露するのだが...。
なお、本作でアウストロは始めて英語で完全な文章を喋った。「キャロック、キャロック、ぼろ家がこわれた」(伊藤典夫訳)原文は"Carrock, carrock, we bust the crock."。
Animal Fair (review)
The Ungodly Mice of Doctor Drakos (review)
The Two Headed Lion of Cris Benedetti (review)
The Hellaceous Rocket of Harry O'Donovan (review)
The Wooly World of Barnaby Sheen (review)
Rivers of Damascus(ダマスカスの川)
クリス・ベネデッティたち超考古学探測調査隊の一行は、西暦635年イスラム教徒のダマスカス占領について現地調査にやってきた。超考古学の理論は、ダウジングにて土地の記憶を読みとりエイドロンにて具現化することにより、過去のイベントを明瞭なイメージとして再現するのだ。ところが、投影されたダマスカス陥落はとうてい過去の再現とは思えない卑小で情けない光景だった...。
Old Halloweens on the Guna Slopes (review)
Brain Fever Season(知恵熱の季節) (review)
What Big Tears The Dinosaur's (review)
And All The Skies Are Full of Fish (review)
St. Poleander's Eve (review)