旧履歴(2000年分)


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12/26, 2000
 原書リストに追加(Dangerous Visions, The Devil is Dead初版、Fourth Mansions初版)。とうとう版違いにまで手を出しはじめてしまいました。まあ、再販の新刊本より安いもの($3-5程度)ばかりですが。そう、アマゾンとかでWildside pressの新刊を買うのも簡単ですが、アメリカは結構古本の方が安かったりするのです。特に、オンデマンド本は印刷の製法上の理由(つまりコピー方式)から単価が高くなっています。(僕も、アヴラム・デイヴィッドスンのWildside press版をアマゾンでどかっと揃えてからこの事実に気付いたのですが、後の祭りでした。版形の揃った綺麗な新刊本がいいか、少々痛んでいても読めればいいか、の選択になるのですが。)
 Mischief Maliciousに新たな謎が。Weird Tales, '84/Fall収録のThe Ninety-Ninth Cubicleが再録されているのですが(ちなみに再録時のタイトルは"The 99th Cubicle")、雑誌収録時の最後の一行が再録ではなくなっているのです。この一行の有無で、オチのついた秀逸なショートショートか、はたまた余韻をもたせた幻想譚かと、全く異なった読後感になってしまいます。単なる落丁なのか、意図的な改作なのか...。
 それから、Mischief MaliciousにはEpisodes of the Agoの広告が載っていますが、trade edition(僕の持ってるやつ)とspecial signed editionがあって、後者には"with alternate story ending"との気になる記載が。いずれまた、何とかして入手して比較してみなければ。
 新世紀に向けて新たなホームページの製作をはじめてしまいました。本ホームページの姉妹ページとして、"キットとキャロルとマーガレット"鋭意制作中です。しかし、未訳作品紹介のためには、とにかく原書を読まなければならない、という事実に今さらながら頭を痛めています。どなたか、速く原書が読めるようになるコツなんかないでしょうかねえ...。

12/15, 2000
 未訳作品内容紹介に追加(Buckets Full of BrainsIn Outraged Stone)。Buckets Full of Brainsでは、"われらかくシャルルマーニュを悩ませり"に過去改変の結果登場した最高の知性たるルイ・ロバチェフスキーとジョニー・コンデュリーの研究について言及されています。研究所シリーズ紹介の当該箇所に付記しました。また、In Outraged Stoneは"山上の蛙"と同じくパラヴァータを舞台としており、懐かしのガラマスクなんて名前もちらっと登場。居住世界シリーズ紹介に若干付記しました。
 原書リストに追加(Mischief Malicious, My Heart Leaps Up 5-6)。これで、インタビュー集のCranky Old Man from Tulsaを除くラファティ名義の作品はとりあえず入手できました。
 ところで、Mischief Maliciousに再録されている"恐るべき子供たち"の原題についてですが、こちらはLocusと同じく、"Enfant Terrible"となっていました。(目次収録ページはこちら)。こうなると、出版社かエージェントか本人に確認するしかないような気がしますが、なかなかそこまでは...。とりあえず、短編リストの方は併記の形をとっておきます。また、Rangle Dang KaloofがRang Dang Kaloofとなっているのも謎。題のみならず本文中の呪文もRangに変更されているのですが...。(ちなみに、LocusでもRang Dang Kaloof)これも、とりあえず併記で。

12/5, 2000
 未訳作品内容紹介に追加(Snake in His Bosom)。
 やっとのことで、"燃えさかる家鴨とでっかい麺麭"を訳出。時差惚けのため毎日明け方から眼が冴えて寝られなかった賜物ですが、今後かなりの手直しが必要と思われます。読んでみたい方はメールにてご連絡下さい。
 市内の本屋でPat Cadiganの短編集"patterns"と長編"tea from an empty cup"、Octavia E. Butlerの短編集"Bloodchild"、Terry Bissonの短編集"Bears Discover Fire"など購入。Bissonの表題作は文字通り熊が火を発見する話で、松明を掲げる熊の表紙についつられてしまった。火を手にいれた熊がそのあとどんどん進化して人類と対決、なんて話じゃ全然なくて、初老の主人公と死期の迫った母親、預かった甥っ子の交流が、火を使うもの静かな熊たちを背景に淡々と語られる好短編。こういった作品は"SF"と銘打たない方がいいのかもしれない。(追記:帰国して調べてみたら、ものすごく有名な短編で邦訳もあることが判明。サイバーパンク以降に乗り遅れた旧SF者としての無知が露呈してしまった。)また、古書店ではついリーミイのBlind Voices(沈黙の声)やコンクリンの1955年のアンソロジー"Science Fiction Terror Tales"など買ってしまう。後者はブラウンの闘技場やナースの悪夢の兄弟など邦訳のある有名な短編ばかりだが、一ドル半に思わず手が出た(後で気付いたが、ブラッドベリの罪なき罰とブラウンの闘技場を含む40ページほどが欠落していた。ちゃんと確かめて買わねばこんな目に遭うという一例)。
 ラファティ関連では、Gardner Dozois編のアンソロジー2冊購入。Modern Classics of Fantasy(彼岸の影収録)とExplorers(九百人のお祖母さん収録)。もう、ほとんど意地になってきた。(さすがに年間ベストのたぐいはパスしている。)まあ、作品の前についてる編者のコメントが楽しみでもあるのだが。この2冊は同一編者のため、コメントもほとんど同じ内容である。編者好みの短編が挙げられており(火曜日の夜、われらかくシャルルマーニュを悩ませり、ブタっ腹のかあちゃん、町かどの穴、大河の千の岸辺、子供たちの午後、七日間の恐怖、つぎの岩につづく、問答無量)、収録作を含めわりと日本人の好みとあっているかも(彼岸の影は渋めの選択だが、編者のコメントは以下の通り:最も知られておらず再録もされてない作品のひとつだが、珠玉の一品。ラファティのいいところ、すなわち素朴な豊かさ、驚くべき深みと力に満ちた歌うリリシズム、風変わりな想像力、アヴラム・デイヴィッドスンのみが張り合えるようなオフビートな衒学性の横溢、そして力強くこんがらがった無敵のユーモアのセンス、これら総てがこの作品に顕れていることを度外視したとしても)。なお、BordersのSFコーナーでWildside Press版のPast Masterをみつけたが、ここ十年くらい、アメリカの普通の書店でラファティの在庫をみたのは初めてである。
 "The Dictionary of Science Fiction Places", '99なんてのも買ってしまう。SFにでてくるいろんな惑星や都市、場所の事典だが、ラファティではAnnals of Klepsisよりクレプシス、山上の蛙よりパラヴァータ、九百人のお祖母さんよりプロアヴィタス、パストマスターよりアストローブ、カミロイ人シリーズよりカミロイ、スナッフルズよりベロータと、けっこう載っているので、ついつい手が出てしまったのだ。内容的にはわりと詳しく書いてあるがネタばれもあり未読者には勧められない(ラファティ・ファンで上記作品の未読者がこの本を先に読むことがあるとは思えないが)。アヴラム・デイヴィッドスンの"Masters of the Maze"、David Bunchの"Moderan"、マイケル・コーニイの"Syzygy"(ブロントメク!に統合されたんだっけ?)、カットナーの"Fury"など、未訳(と思う)で名前のみ知られてる作品の紹介もけっこうあったりする。
 "海外文献より"で紹介している"The Encyclopedia of Science Fiction"の姉妹編、"The Encyclopedia of Fantasy", '99を購入。ラファティの項を抄訳(作品リスト等を省いた。ちなみに、More than Melchisedech三部作の三作目をArgoじゃなくAnamnesisとしているのはいただけなかった)。こんなにかさばる本ばかり買って帰りはどうなるのだろうか(実はまだ北米の某都市にいるんです)。

11/25, 2000
 明日から学会で北米の某都市に出張。あれえ、20年前に壊滅した筈だったんだけどなあ。その町の名は...。
 未訳作品内容紹介に追加(Junkyard Thoughts)。
 原書リストに追加(Orbit, If, etc.)。

11/13, 2000
 未訳作品内容紹介に追加(The Story of Little Briar-Rose, Oh, Those Trepidatious Eyes!)。
 原書リストに追加(It's Down..., New Dimensions 3, Orbit 21, Algol #28, etc.)。

11/6, 2000
 生物事典を開始。様々な惑星の奇妙な動植物を紹介します(とりあえずは、アストローブから)。
 美食三昧に追加。
 とおるているその六(宇宙舟歌2)。
 未訳作品内容紹介に追加(For All Poor Folks at Picketwire)。
 ギャラクシー誌イフ誌、この二つの代表的なSF雑誌にラファティはたくさんの作品を載せていますが、各々が掲載作からの作品集を編んで作者のコメントをつけています。"memoir"としてGalaxy vol. 2, '80(秘密の鰐について)およびWorlds of If: A Retrospective Anthology, '86(九百人のお祖母さん)に収録されたラファティの短いエッセイを紹介します。イフ誌に対する好感溢れる平易な文章と、ギャラクシー誌に対する含みの多い芝居がかった文章は、同じ"想い出"というタイトルの下で好対照をなしているように思われます。
 細かな訂正を2つ。ひとつは、Mr. Hamadryadの内容紹介のところで、気軽にひいた辞書の記載から「Hamadryadは"ギリシャ神話に出てくる木の精ハマドリュアデスと同じ名前"」と補足しつつ、何で木の精なんだろうかなあ?と思ってました。その後、HamadryadはHamadryas Baboonすなわちマントヒヒの別名と判って、なるほど!っと解った次第。やはり、生半可はいけませんね。追記しておきました。
 ふたつめは、短編・恐るべき子供たちの原題をLocusの記載に準じて"Enfant Terrible"とリストに載せていたのですが、初出誌のEQMM '71/6"では、"Enfants Terribles"となっていました。再録された短編集Mischief Maliciousは未入手なのですが、とりあえず初出にあわせて訂正しておきます。(コクトーの恐るべき子供たちの原題が"Enfants Terribles"で、Enfant Terribleは意味的に過激思想の持ち主といった感じになるようですので、内容からも"Enfants Terribles"がいいよう思われます。)なお、訳出されたミステリマガジン, '71/9ではEQMMと同じく"Enfants Terribles"となってます。
 原書リストに追加(Who Done It?, Dystopian Visions, Future Primitive, Sacred Visions, The Best from Galaxy vol. III, If '70/4, EQMM '71/6)

10/30, 2000
 思いつき企画として、美食三昧。結構、食べ物の描写が出てくるんで、食欲の秋にちなんで企画してみました。しっかし、ゲテものばっかりという気もしますが...。
 とおるているその五(オーレリア)。思いつきで書いてますので、途中からどんどん脱線していってます。入れなくてもいいようなしょうーもないオチをつけてしまうのは、関西人のさがでしょうか。
 原書リストにどーっと追加(アンソロジー雑誌を各30冊程度)。カード請求も恐ろしいのですが、本棚から溢れかえって居住空間をかなり侵してきました。また、60-70年代のアンソロジーや雑誌には好きな作家の作品が結構収録されてて儲けた気分になっているのですが、果たしてちゃんと読める日がやってくるのやら。

10/17, 2000
 秋は本業も忙しくなり、ぼちぼち週イチの更新も危なくなりかけてます。ところで、試訳といえども著作権(もしくは版権)の侵害になる可能性がありますので、今後はリストのみ呈示します。もし興味あって読んでみたいという方があれば、メールにてご連絡下さい。(ぼちぼち、本気で版権の取得なども検討しているのですが、英語での契約等が果たして出来るのか?しばらくは調査中ということで。)
 メニューをちょっと詳しくしました。
 原書リストに追加(Weird Tales '84/Fall, Orbit 16, Young Extra..., World of If..., Against Tomorrow, Timegates, Sorcerers!, Aliens!, Fantastic '70/12, Magazine of Horror #26)。
 未訳作品内容紹介に追加(The Ninety-Ninth Cubicle)。
 A・デイヴィッドスンのファンサイトが出来ているんですね。素晴らしいことです。(実は、ラファティが一段落したら、次はA・デイヴィッドスンだ!と、狙ってたんですが。)もっともっと、海外SF紹介のファンサイトが発足することを祈ってやみません。(デーモン・ナイトの長編紹介とか、キース・ロバーツのアニタとケイティシリーズ紹介とか、カットナー/パジェットのコミカルな短編紹介とか、キット・リードやマーガレット・セントクレアのSF短編紹介とか、スタージョンの短編全リスト紹介つきとかやってるサイトはないのでしょうか。なければそのうち...。←もはや無謀を通りこしてる)

10/9, 2000
 原書リストに追加(Betcha Can't..., Whispers II, Rooms of..., Orbit 14, Play Boy '72/2)。ちなみに、Orbit 20も届いたのですが、印刷前のproof copy本で手書きの表紙がついてるやつでした(再泣)。冗談抜きでカード明細を見るのが恐ろしいこの頃です(実は、A・デイヴィッドスン、コードウェイナー・スミス、カットナー、キース・ロバーツ、スタージョン、ジェラルド・カーシュなども買い漁っているのです←どんな趣味だ)。
 初心に帰って、未訳作品内容紹介に追加(Rangle Dang Kaloof, Dorg, And Some in Velvet Gowns, Mr. Hamadryad, The Doggone Highly Scientific Door)。
 とおる・ている、その参(せまい谷)とその四(新説三昧)。書いてて気がついたんですが、エピクトの頭脳"ほんもののウォットー金属でできたタンクにつめこんだゲル細胞四万リットル"の"ウォットー金属"は"ブタっ腹のかあちゃん"のジョー・スペードの発明品だったんですね。
 短編リストがリンクのはり過ぎでわけわからなくなってきてますが、[review]は未訳作品内容紹介へのリンク、[ref]はシリーズ紹介やとおる・ているなどで言及されている部分へのリンクです。

10/1, 2000
 原書リストに追加(My Heart Leaps Up 1-2, 3-4, Quark 3, Orbit 2, 10, 13, 15, 17, 18, Universe 10, 12, Terry's Universe, Mammoth Book of Comic Fantasy, Galaxy '67/2)カード破産も間近でしょう。ちなみに、New Dimensions 3も届いたのですが、カバーがついてませんでした(泣)。
 どうも、このホームページの最初のテーマ(未訳作品を紹介するってやつ)からどんどん逸脱してきているのですが、企画ものを幾つか。"らっぱ亭とおる・ているの漫才風作品紹介"は既訳・未訳を問わないラファティ世界の紹介企画です。"ウィリー・マッギリーの誰でもできる魔術講座""不純粋科学研究所の研究計画と成果について"はタイトル通りの内容です。

9/25, 2000
 原書リストに追加(True Believers, Chrysalis 6, Strange Gifts, The Year's Best Horror Stories Series IV)
 原書リスト(雑誌)のフォーマット変更と追加(F&SF '82/10, If '61/1)
 エッセイリストにTrue Believers掲載作を追記
 キャラ事典に若干の追加。
 未訳作品内容紹介に追加(The Man with the Aura)。
 Great Tom Foolの謎(って言うほどのものか?)の解明(未訳作品内容紹介に追記)

9/17, 2000
 未刊行作品リストを開始。
 詩篇リストに洩れていた"Dark Shine"追記。
 未訳作品内容紹介に追加(Seven Story Dream)。
 キャラ事典に追加、一部加筆。
 ”その他”と題して、情報など。まずは、海外の文献でラファティがいかに扱われているかを紹介するコーナーを。

9/14, 2000
 キャラ事典に追加。
 居住世界シリーズに若干の追加。
 原書リストに追加(Grasshoppers...とThe Norton Book...)。
 短編リストから詩篇(verse)とエッセイを独立。
 作品リストから原書リストへのリンク。
 短編リストから未訳作品内容紹介へのリンク。

9/10, 2000
 キャラクター事典をはじめました。途中までですが、とりあえずアップしてみます。幾つかの作品にまたがって登場する人物を中心に、原則として長編は主要な人物とキャラの立っている脇役を、短編は主人公(はっきりとしてる場合のみ)とやっぱりキャラの立っている脇役を載せていきます。異星人もコミュニケーションがとれる場合はキャラとして扱いますが、いろんな惑星特有の生物やアイテム関係については、別項目の事典作成を予定しています(←こうやってどんどん自分を追い込んでいる)。
 作品リストの並べ替えと、原書リストの説明項目を追記しました。
 シリーズもの紹介として、アウストロと何でも知ってる男たちシリーズをアップします。
 若干ですが、未訳作品内容紹介に追加があります。

9/3, 2000
 無謀にも長編紹介を開始しました。まずは、クレプシス年代記の第一篇(First Canto)をアップします。移り気な性格のため、おそらく完結する前に(するのか?)別の作品の連載開始や短編紹介(燃えさかる家鴨...も投げ出してますが)が挟まってくることでしょう。
 シリーズもの紹介として、居住世界シリーズなどをアップします。
 あと、若干ですが原書リスト(アンソロジー)と、未訳作品内容紹介に追加があります。

8/24, 2000
 未訳作品内容紹介に追加。
 短編リスト修正(不純粋科学研究所の林さん、Adam had...初出についての情報等、有り難うございました。)
 短編紹介を一部修正(とりあえずアップしてから、改行のタグ入力ミスやらおかしな語句表現が続々とみつかって冷や汗ものです。あと、原文がよく理解できないところの誤魔化しがぱらぱらとあるので、申し訳ありません。ちょこちょこと手直ししていきますので、ご意見いただければ幸いです。)

8/20, 2000
 原書リストに追加。
 未訳作品内容紹介に追加。
 短編紹介を一部修正

8/15, 2000
 原書リストに追加。
 未訳作品内容紹介に追加。
 作品リスト(短編)を一部修正

8/8, 2000
 原書リストに追加。
 短編紹介に一編追加(途中までだけど)。

8/5, 2000
 原書リストを追加、アンソロジーの項目を作りました。
 作品リストを一部修正。入手するまではどんな造作の本なんだか見当もつかず、読んでみるまでは(あるいは読んだ後でも)どのカテゴリーに入れるべきか判らない作品が多いのです。
 シリーズもの紹介を一部アップします。

8/2, 2000
 とりあえず、アップしてみました。

 作品リスト/原書リストは入手次第更新します。
 短編リストの収録アンソロジー等はまだまだ不完全です。
 シリーズもの紹介及び未訳作品内容紹介は、未読の作品が多く完成にはほど遠い状況です。
 短編紹介はとりあえず3編あります。

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