1972年にScribnersより刊行された第二短編集
ハヤカワ文庫SFより”つぎの岩につづく”として刊行
左:Daw SF Books, No. 50, paperback, 95¢, '73, cover art: Jack Gaughan
右:伊藤典夫/浅倉久志訳・ハヤカワ文庫, 680円+税('96初版), '96, ISBN: 4-15-011165-0, カバー: 横山えいじ
'72に編まれた第二短編集。これも邦訳があり、内容紹介は不要だろう。"レインバード"、"つぎの岩につづく"、"豊穣世界"、"太古の殻にくるまれて"の4篇が浅倉訳、残り総てが伊藤訳。巻末には"レインバードのころ"と題した浅倉久志のエッセイと、"ぼくの会ったラファティ"と題した伊藤典夫のエッセイがあり、どちらも必読。ちなみに、本作品集は今は亡きサンリオSF文庫の近刊(ああ、どれほどの名作やレアな作品が"近刊"のまま消えていったか!)で、伊藤典夫訳・"変なことする人"として挙がっていた。
収録作品:
Rainbird(レインバード)
Camels and Dromedaries, Clem(クロコダイルとアリゲーターよ、クレム)
Continued on Next Rock(つぎの岩につづく)
Once on Aranea(むかしアラネアで)
居住世界シリーズ。アラネアが舞台。惑星調査員のドナーズやプロコップは、Smoe and the Implicit Clayで再登場。
Sodom and Gomorrah, Texas(テキサス州ソドムとゴモラ)
The Man with the Speckled Eyes(金の斑入りの目をもつ男)
All But the Words(問答無量)
不純粋科学研究所シリーズ
The Transcendent Tigers(超絶の虎)
World Abounding(豊穣世界)
居住世界シリーズ。アフソニアが舞台。
Dream(夢)
Ride a Tin Can(ブリキ缶に乗って)
居住世界シリーズ。スコカムチャックが舞台。
Aloys(アロイス)
三人の大科学者シリーズや不純粋科学研究所シリーズに登場するウィリー・マッギリーが登場。アロイス教授がアロイシャス・シップラップになったとの噂も...。
Entire and Perfect Chrysolite(完全無欠な貴橄欖石)
Incased in Ancient Rind(太古の殻にくるまれて)
The Ugly Sea(みにくい海)
苦虫ジョンのシリーズ
Cliffs That Laughed(断崖が笑った)