1991年にBroken Mirrors Pressより刊行
デーモン・ナイト編集(Orbit収録作品集)
Wildside Press, ISBN 1-880448-68-8, Cover art: Lisanne Lake
'91に刊行された短編集。デーモン・ナイト編集のオービット掲載の全19作を一挙に収録した作品集である。(同様の企画にSturgeon in Orbitというのもあるが、これは5作掲載)全21巻のオービットに19作が掲載(7, 8巻には2篇づつ)され、看板作家のひとりとして活躍した。The Best from Orbitにも2篇が選ばれている(町かどの穴、つぎの岩につづく)。デーモン・ナイトによる序文つき。本作品集のコンセプトからすればしかたないが、既刊の作品集との重複が多いのが惜しまれる。ちなみに、Golden Gate and Other Storiesとは1篇(小石はどこから)、Ringing Changesとは4篇(Dorg、忘れた偽足、そして、わが名は、田園の女王)、九百人のお祖母さんとは2篇(町かどの穴、一期一宴)、つぎの岩につづくとは2篇(つぎの岩につづく、完全無欠な貴橄欖石)が重複。
収録作品:
Old Foot Forgot(忘れた偽足)
All Pieces of a River Shore(大河の千の岸辺)
Bright Coins in Never-Ending Stream(ぴかぴかコインの湧きでる泉)
Flaming Ducks and Giant Bread (review)
研究所シリーズ。
The Hole on the Corner(町かどの穴)
研究所シリーズのディオゲネス登場。2作の没原稿(Maybe Jones and the City、むかしアラネアで)の後にOrbit 2に採用された本作はナイトの絶賛を浴びる。「これぞまさに傑作...読みながら痴呆のごとく笑い転げ、部屋中の人間と犬と子供たちの顰蹙を買いました。素晴らしい作品です。完璧に、首尾一貫して狂っています」(ザ・ベスト・フロム・オービット(上), NW-SF社, '84, p82)とは、ラファティへならではの大賛辞だろう。邦訳では浅倉久志による"ゼッキョー、ゼッキョー"の名訳がよりマッドで強烈な印象を残す。
The Skinny People of Leptophlebo Street (review)
Continued on Next Rock(つぎの岩につづく)
Entire and Perfect Chrysolite(完全無欠な貴橄欖石)
Great Day in the Morning (review)
アルゴ神話第三部の主人公、メルキセデク・ダフィが活躍する作品。
The Hand with One Hundred Fingers (review)
One at a Time(一期一宴)
苦虫ジョンのシリーズ。
Royal Licorice (review)
とどろき平(Boomer Flats)もの。
And Name My Name(そして、わが名は)
Fall of Pebble-Stones(小石はどこから)
Configuration of the North Shore(彼岸の影)
Dorg (review)
When All the Lands Pour Out Again(すべての陸地ふたたび溢れいずるとき) (review)
Interurban Queen(田園の女王)
The Only Tune That He Could Play (review)