1974年にCharles Scribner's Sonsから刊行された第三短編集
副題Stories About Secret Places and Mean Men
Hardcover, $6.95, '74, ISBN: 0-684-13827-1, jacket design: Vincent Torre
'74に編まれた第三短編集。全16篇中11篇は邦訳があり、日本独自に編まれた作品集"子供たちの午後"に4篇(奪われし者にこの地を返さん、アダムには三人の兄弟がいた、この世で一番忌まわしい世界、究極の被造物)、"どろぼう熊の惑星"に5篇(秘密の鰐について、また、石灰岩の島々も、とどろき平、このすばらしい死骸、世界の蝶番はうめく)が掲載されている。長ったらしいタイトル"Does Anyone Else Have Something Further to Add?"は、"Nor Limestone Islands(また、石灰岩の島々も)"の最後のセンテンスから。
収録作品:
(Secret PlacesとMean Menにカテゴライズされた作品が交互に並ぶ)
About a Secret Crocodile(秘密の鰐について)
Mad Man (review)
Nor Limestone Islands(また、石灰岩の島々も)
作中のヒロイン?ことフォスファー・マッケイブは、"Oh Whatta You Do When the Well Runs Dry?(泉が干あがったとき:"どろぼう熊の惑星"収録)"にも再登場。
The Man Underneath (review)
Boomer Flats(とどろき平)
三人の大科学者シリーズ。とどろき平からやってきたリコリス・マンの話は、Royal Licoriceを。
This Grand Carcass Yet(このすばらしい死骸)
In the Garden(楽園にて)
作中には研究所のグラサーが発明したEP装置が登場。
Groaning Hinges of the World(世界の蝶番はうめく)
Golden Trabant(ゴールデン・トラバント)
居住世界シリーズ。
How They Gave It Back(奪われし者にこの地を返さん)
Maybe Jones and the City (review)
居住世界シリーズ。メイン・キャラのメイビー・ジョーンズやマーガレット・フーリはSpace Chanteyなど、いろんな作品で活躍する。デーモン・ナイトのザ・ベスト・フロム・オービット(上), NW-SF社, '84には作者と編者の書簡が多く挿入されているが、本作と"むかしアラネアで"がオービットには不採用となった旨。そして、採用された"町かどの穴"はナイトの絶賛を浴びる。「これぞまさに傑作...読みながら痴呆のごとく笑い転げ、部屋中の人間と犬と子供たちの顰蹙を買いました。素晴らしい作品です。完璧に、首尾一貫して狂っています」(p82)とは、ラファティへならではの大賛辞だろう。この後、ラファティはオービットの看板作家のひとりとなり、後にオービット収録作のみの作品集"Lafferty in Orbit"を上梓する。
Seven Story Dream (review)
Adam Had Three Brothers(アダムには三人の兄弟がいた)
レックビル・シリーズ。
Pig in a Pokey (review)
居住世界シリーズ。
The Weirdest World(この世で一番忌まわしい世界)
The Ultimate Creature(究極の被造物)
居住世界シリーズ。