短編作品紹介
The Putnam Tradition
女系のプットナム家では、代々継承されてきた魔女としての能力があった。家長たるセシリィは孫のシモーヌの夫サムの職業がエンジニアで家に電気製品を持ち込んできたのが気にくわない。魔女としての伝統は電気とは相容れないからだ。そしてまた、4歳になる曾孫のニナに未だ能力の発現の兆しがないことにも頭を痛めていた。しかし、実はニナには隠された新たなる力があったのだ...。
'63にAmazing誌に発表されたデビュー作。伝統と革新の対立と止揚をメタフォリカルなテーマとして、瑞々しい詩的な文章でニューイングランドの田舎家を舞台に描かれた本作は爽やかな読後感をもたらしてくれる。
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