ソーニャ・ドーマン(Sonya Dorman)は1924年生まれのアメリカの代表的な女流詩人。パメラ・サージェントによるアンソロジー"Women of Wonder, '75"によれば、ソーニャはニューイングランドで生まれ育ち、秋田犬を育て、受付嬢やフラメンコ・ダンサーや乗馬のインストラクターをしていた。SF作家としては寡作で、数える程の短編が主にF&SF誌等に'60年代から'80年代初頭にかけて発表されたのみ。デビュー作は"The Putnam Tradition"で'63にAmazing Storiesに掲載された。John Cluteによれば非常に暗喩的な作風と評される。代表作である"When I Was Miss Dow"(ぼくがミス・ダウであったとき)は数々のアンソロジーに再録された(邦訳はメリルの年刊傑作選7に収録)。また、ジュブナイルもので惑星パトロールのRoxy Rimidonを主人公とした連作長編"Planet Patrol"が刊行されている。詩集では、National Council on the Arts Selectionに選出された"Poems"の他、"Stretching Fence"、"A Paper Raincoat"がある。"Planet Patrol"の作者紹介では、水陸の資源保護への情熱からアメリカ中を調査して廻っているとのこと(1001 paths, trails and water-coursesとの表現が面白い)。2005年2/14没。享年80歳。